山之内すず SNS投稿きっかけで父親世代向け連載も
2019年、ABEMAの恋愛リアリティーショー『白雪とオオカミくんには騙されない』に出演し人気に火がついた山之内すず。放送期間中にインスタグラムのフォロワーは3万弱から約16万人に増加した。SNSをきっかけに芸能界デビューを果たした21世紀生まれの彼女にとって、SNSとはどんな存在なのか。
「私たちの世代はSNSがあることがごくごく普通で、周りや世の中の情報を得るためにも必要不可欠なツールです。芸能界デビューしてからは、ファンの声が直に届くところなので、元気をもらえる場です。ファンの子と身近にいられるのがうれしいし、デビュー前から使っているインスタグラムを続ける1番の理由はそこなのかなと思います」
若い世代に人気のTikTokでは約54万人のフォロワーを抱え、音楽に合わせて踊る姿や、歌声を披露する動画などをアップしティーンの心をつかむ。彼女はSNSをどう使い分けているのだろうか。
「インスタグラムのストーリーズは、24時間で削除される気軽さがあるので、しょうもないことも気分でアップしています。寄せられた質問に答えられる機能もあるので、ファンの方と1番距離を近くに感じられるツールかも。
ツイッターにも突発的な感情や"言いたい!"という気持ちを素直につぶやいています。出演番組の放送中にはエゴサーチもしていますよ(笑)。TikTokは、基本的にアップしたい時に、アップしたいものを投稿しています。私にとって1番仕事と遠い場所にあるツールですね」
元気に自己表現できる場所
「最近、印象的だったのは、SNSでファンの子の質問に答えていたら、それが次のお仕事につながったケースです。『週刊プレイボーイ』(集英社)で4ページにわたり10代のお子様を持つ40~50代の男性読者のお悩み相談を受けました。編集部の方が私の投稿を見て『ぜひ!』と仰ってくださって。
SNSを使って発信していた自分の内面が、お仕事につながるのはうれしいですし、単純にSNSをやっていてよかったと思いました。
SNSで芸能界デビューした身ですが、SNSに固執しすぎず、この先きちんと自分の幅を広げながら、マルチに活動していきたいですね」
(ライター 中山洋平)
[日経エンタテインメント! 2020年12月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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