道具はカラーペンと紙 オンラインで議論をさばく方法第22回 図解思考

オンライン会議に欠かせないアナログツール

2020年、急速に普及したものの一つにオンライン会議があります。いつでもどこでも誰とでも話し合え、出社や出張が制限されたときはもちろん、ビジネスに欠かせないツールとなりました。

ところが、さしたる議論もなく粛々と議事が進むときはよいのですが、一旦論争が始まると、オンラインだと意見をまとめるのが大変です。そんなときに役に立つ便利なツールが、皆さんの身近にあるのをご存じでしょうか。

たとえば、こちらが懸命に話をしているのに相手の反応がなく、どんどん熱が入ってしまうことがあります。お互いに声高に主張するものの、視点がずれていてかみあっている気がしないときも。いろんな話が一緒に議論され、論点が分からなくなってしまうこともよく起こります。

空気が伝わらないオンライン会議では、言葉でキッチリとやりとりをする必要があります。「以心伝心」「忖度(そんたく)」「あうんの呼吸」が通用しません。オンライン会議では、リアルの会議以上にこういうことが起こりやすくなります。

なので、オンライン会議では、手元にA4の紙とカラーペンを用意しておくことをお勧めします。そこに要点を整理しながら、相手に見せて話すようにするのです。小型のホワイトボードがあればさらによしです(ホワイトボードソフトを使うより、手書きのほうが速くて便利)。

たとえば、対立する2人の意見を整理したかったら、輪を2つ重ねたベン図(集合図)を書き、一致している点としていない点を図に書き込んでいきます。そうすれば、言葉ではくどくどと説明するよりも、はるかに分かりやすく整理できます。まさに一目瞭然です。

要点化と構造化を組み合わせる

図解とは、読んで字のごとく、「図」を使って理「解」しやすくすることです。図解を使って考えることを「図解思考」と呼びます。

本連載でも、毎回1点の図解を入れて、内容を理解する助けとしています。本文3000字を読むのが面倒な方は、図解だけを見て要点が分かる仕掛けとなっています。

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4つのパターンを使い分ける