集まった顔ぶれによっては、自分もそういう立ち位置になる年齢や役割になったのだとあらためて思ったし、それだけミュージカル界に新しい世代が出てきたことを実感。大貴君と会うのは初めてでしたが、自分で脚本を書いたり演出をしたり、YouTubeチャンネルを運営していたりと、才能にあふれています。MCを務めてくれたエマさんも、トークや仕切りが上手だし、ドラマや映画にも出ていて多才です。いろいろな可能性を持っていて、それを若くして花開かせている感じがします。

僕らの世代は、光夫さんもそうでしょうけど、道を切り開くというか、違うジャンルに飛び出していくことをやってきたと思います。そこからもうひとつ新しい世代が生まれてきていて、それこそデジタルやSNSに強かったり、僕たちとは違う横のつながりや羽ばたき方があるのでしょう。すごく頼もしくて、うれしいことでした。今回その中心となった上山君は、すごくいい顔をしていて、何かをやり遂げた顔だったのがすてきでした。フェスの実現にこぎ着けるまでが大変だったと言ってましたが、人脈や人望があるからこそみんなが集まってきたのだろうし、それも素晴らしい才能です。

ジョシュ・グローバンとリモートでデュエット

2020年12月26日19時からWOWOWで放送された『僕らのミュージカル・ソング2020 年末スペシャル』。『RENT』からの『シーズンズ・オブ・ラブ』を歌う(左から)大野拓朗、中川晃教、井上芳雄、平原綾香、加藤和樹 (C)WOWOW

WOWOWで放送された『僕らのミュージカル・ソング2020 年末スペシャル』は、僕がホストを務めて、ミュージカル俳優のゲストを迎える音楽番組で、20年6月・7月の放送に続く第3弾です。20年の振り返りコーナーでは中川晃教君、平原綾香さん、加藤和樹君、大野拓朗君、21年に開幕する作品からは『パレード』の石丸幹二さん、堀内敬子さん、『マリー・アントワネット』の花總まりさん、田代万里生君、『GHOST』から咲妃みゆさん、桜井玲香さんという豪華な顔ぶれに出ていただきました。

海外からはジョシュ・グローバンがリモートで出演してくれました。昨年3月の来日コンサートに僕はゲストで出る予定だったのですが、残念ながら公演は中止に。そのつながりもあって、ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』から『ピュア・イマジネーション』という、ジョシュが選んでくれた曲をデュエットしました。僕は初めて歌うので一生懸命練習して、彼が歌っている収録映像に合わせて歌わせてもらったのですが、光栄なことです。CDをそのまま流しているんじゃないかというくらい、歌が上手でした。

ジョシュは声の響きが素晴らしい。唯一無二の響きで、オペラ歌手になっても成功しただろうと思います。ミュージカルに対する愛情もすごくあるし、以前来日したときに会ったのですが、優しげな風貌そのままの穏やかな人柄で、世界トップクラスのアーティストでいながら、気楽にいろんな企画に参加してくれます。全部ひっくるめて、すてきな人。状況が落ち着いたらまた日本に来たいとも言ってくれているので、会える日が楽しみです。

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