Bさん 食品は不況に強いとされる業界だからか、志望学生が増え、人事担当の方からも「倍率が例年より高いから、もし食品だけを受けているなら、他も受けた方がいい」と言われました。
――皆さんスムーズに内定がとれたわけではないのですね。どのようにして不安を解消したのですか。
Cさん 不安を解消できたわけではないですが、好きな本を読んだり、映画を見たり、理系だったので研究活動するなどして気を紛らわしました。
Bさん 友人と面と向かって、就活の話はしにくいんですよね。ですから私は友人ではない人とSNSで就活情報を交換して、「○社の選考落ちた」といった投稿を見て、「まだ私も大丈夫」などと安心している自分がいました。
オンライン面接を録画して「研究」
――オンライン面接はどうでしたか。
Cさん 内定先企業の選考で、30分の面接で3分に1回ぐらい相手側の声が聞こえなくなるというトラブルがありました。ただ、あまり動揺せずに対応でき、面接終了後に「冷静に対処していたのが良かった」とフィードバックしてもらえたので、こういうときの対応も見ているんだなって思いました。
Aさん 対面面接は1度だけ。内定先も最終まですべてオンライン面接でした。僕の場合も1度トラブルがありました。オンライン面接で面接官が入ってこなくて、最終面接なのに電話面接に急きょ切り替わり、結局落ちました。しかし、オンライン面接は対面と比べて緊張をしなかったし、会場に行く手間もなく、交通費もかからないのでどちらかというとプラスに捉えています。
Bさん 私の場合はオンライン面接で様々な工夫をしました。面接の状況を録画し、後で自分の表情や言い回しを振り返り、次に生かすために研究しました。うまくいったと思ったのに落ちたのはなぜだろうと思って、面接官の視点で自分を客観的に分析しました。採用担当者は何人もの学生を相手にするので、記憶に残すため、自分にあだ名がつくぐらいでやろうと考えました。
――どんなあだ名ですか。
Bさん あだ名というか、とにかく明るくてよく話す女性というイメージを持ってもらいたいと思いました。画面越しでも誰よりも大きな声で返事をし、何を言われても笑顔を崩さないように努めました。ただ、ちょっとオーバーリアクションになり、落ちた会社もあったかもしれません(笑)。
――他にオンライン面接で工夫した方はいますか。
Aさん これはずるいやり方かもしれませんが、パソコン画面上を2画面にして、面接で言いたいことなどのポイントをまとめた資料を見ながら、面接に対応していました。