最高品質のウール使う ファッション「上級者」に人気

東京・渋谷にある「ZABOU(ザボウ)東京」の大井勇人氏にも話を聞いた。紹介してくれたのは、ニット専門ブランド、Rinascente(リナシェンテ)の「CASHWOOL タートルネック」だ。

「『キャッシュウール』という最高品質のウール素材を採用しています。また、胴部分の継ぎ目をなくす『ホールガーメント製法』で作られているので、素肌に着られるほど快適な着心地です。ファッションに目が肥えている40代や50代以降の方に人気ですね。デザインこそシンプルですが、質の良さに注目していただいているのかなと思います」

トレンドに左右されないベーシックなデザインだが、どう着こなせばいいのだろうか。

イタリア製の高級糸を用いたニットを手がけるブランドの一着。最高級の羊毛に特殊な加工を施した、カシミヤのような質感の素材を使用。オリーブのほか、ベージュ、ネイビー、チャコール(グレー)の4色展開。Rinascente / CASHWOOL タートルネック 1万3200円(税込み)

「テーパードの効いた細身のボトムスと合わせることで、大人らしくまとまります。当店の商品と合わせるなら、RESOLUTE(リゾルト)のデニムでしょうか。アウターはスイングトップやオイルドジャケットなど、トラディショナルなアイテムと特に相性がいいですよ」

リゾルトのデニムパンツを使ってコーディネートした例

イタリアブランドでも価格は控えめ 入門にも最適

「タートルネックの魅力は、着こなしのアクセントとして使えるところです。例えばカジュアルなネルシャツなどを着る際に、インナーとして取り入れるだけで、ぐんと大人っぽい印象になります」

そう教えてくれたのは東京都世田谷区の三軒茶屋にある「SEPTIS(セプティズ)」の白木凜太郎氏。イタリア発のブランドGICIPI(ジチピ)の一着を選んでくれた。

アンダーウエアを中心に手がけるイタリア発ブランドの一着。やや低めで折り返さない形状のネックが特徴。カラーは差し色で使いやすいチョコのほか、コーディネートを引き締めるダークグレーとブラックを展開している。WOOL/SILK SOFT TURTLE NECK LANA SETA 9680円(税込み)

「ジチピのアイテム全般に言えることですが、品質の高さに比べて、リーズナブルな価格設定が魅力です。こちらのニットもシルクを混紡していながら、1万円を切る価格です。表面に適度な光沢があり、シルクならではの高級感がしっかり感じられます」

価格だけでなく、高い汎用性を備えている点にも注目してほしいという白木さん。タートルネックのニットになじみがないなら、まずジチピを検討してみてもよさそうだ。

シルクの混紡で、生地には淡い光沢がある

「薄手なのでシャツのインナーにも着やすいです。また、シルエットが細身すぎないので一枚で着ても違和感はありません。汎用性がとても高い一着ですね。初めてタートルネックのニットを購入される方には特におすすめです」

文:FACY編集部 山梨幸輝(https://facy.jp/)


THE NIKKEI MAGAZINE 4月誕生!

Men's Fashionはこの4月、あらゆるビジネスパーソンに上質なライフスタイルを提案するメディア「THE NIKKEI MAGAZINE」に生まれ変わります。限定イベントなどを提供する会員組織「THE NIKKEI MAGAZINE CLUB」も発足します。先行登録はこちら