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「年末年始の準備が肝心」と、「マイナビ転職」の荻田泰夫編集長は説く

「年末年始の準備が肝心」と、「マイナビ転職」の荻田泰夫編集長は説く

年末年始は帰省や旅行を自粛し、自宅で過ごすこと人も少なくないだろう。通常、この時期は転職活動を小休止する人が多いが、この期間に何をするかで、2021年の転職実現に向け一歩前進できるかもしれない。新型コロナウイルス禍で転職を意識し始めた人、「新年こそは」と決意を新たにする人が年末年始に取り組んでほしいポイントについて、「マイナビ転職」の荻田泰夫編集長に聞いた。

◇  ◇  ◇

――中途採用にも年間でおおよそ決まったスケジュールがあるのでしょうか。

「中途採用は原則、その都度募集するので新卒のように明確なスケジュールがあるわけではないですが、求職者の動きが活発になり、かつ求人案件が増える時期がいくつか存在します。『1月(年末年始明け)』『5月(ゴールデンウイーク明け)』『9~10月(連休明け)』が転職のハイシーズンといえるでしょう」

「大手企業を中心に、3月以降は『新卒採用や新人社員の研修にかかりきりで中途まで手が回らない』という企業が多いため、その前の1月から2月にかけて、求人案件が特に増える傾向にあります」

「ただ、2020年はコロナの影響で企業、求職者ともに動き方が激変しました。まず、企業については、緊急事態宣言下の4~5月ごろ、当社の転職サイトに掲載する求人件数が前年同月比半分ほどまで落ち込み、求職者の動きもぴたりと止まっていました」

「6月以降、求人件数は予想以上に回復しましたが、先に大きく動き始めたのは求職者。8月のお盆休み明けから転職サイトへの訪問数、求人案件への応募数など驚くほど増加しました。4~6月に活動を止めていた人が一斉に動き出した印象です」

「呼応するかのように、求人案件も回復が続き、現時点(12月上旬)で前年同月比80%程度まで戻ってきています。こういった状況もふまえ、21年の年明けから転職活動を開始するのであれば、4月入社を目指すのが一つの目安となるでしょう。そのタイミングを逃すと求人の閑散期に入ることになります」

――転職を意識する人にとって、年末年始はどういう位置づけになりますか。

「求職者は長期休暇の後に転職活動を活発化する傾向がありますが、これは休み中に自身のキャリアや働き方、生き方についてじっくりと考え、休み明けにいざ動き出すという人が多いことの表れです。今年の年末年始、帰省は難しいかもしれませんが、友人と仕事について話したり、普段なかなか時間がとれない読書をしたりすることで、自身の働き方を見直すきっかけになることもあります」

「特に20年は、在宅勤務の広がりなどで夏ごろからキャリアの見直しの必要性を感じるようになった人が増えています。これまでどうしようか迷っていた人が、転職に向け、決意を固める時期になるのかもしれません」

「4月入社を目指す場合、通常、転職活動にかかる期間が約3カ月ということを考えると、1月中に応募を始めるのがオーソドックスなパターンです。実際に例年、1月の連休明けから、転職希望者が急に増える傾向があります。その時期から全力で走りだせるよう、年末年始のうちにしっかりと準備をしておくことが重要でしょう」

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