Men's Fashion

重ね着の冬、ネクタイはすっきり無地 引き算で洗練

How to

2021.1.11

MEN'S EX

Vゾーンは対面した相手の目に真っ先に飛び込む箇所であり、どんな男であるかを描き出す絶好のキャンバス。上手にタイやシャツを合わせ、成熟した男の知性とセンスを表現したい。




This Month’s “THEME”

洗練された引き算の装いを叶える「ソリッドタイ」

ソリッド(無地)タイはスーツやジャケットの色柄を選ばず使える万能選手。しかしお持ちのものが光沢の効いたシルクサテン生地のようなタイプばかりなら、冬用としてウールやカシミアを使ったものも欲しい。季節に相応しいウォーム感が醸し出せ、フラノやサキソニー、ツイードなどの冬服地とも馴染みがよいからだ。それでいてコートやニットでコーデが重層的になった場合も、無地の引き算的効能で装い全体をすっきりと見せる。洗練された冬スタイルに欠かせないタイと認識しておこう。

NICKY(ニッキー)

“オールドローズ”と呼ばれる絶妙にくすんだボルドーと、アイリッシュ・ポプリンの素材感により、クラシックに胸元をまとめてくれる。生地のハリにより立体的なディンプルを作りやすいのも魅力。ウール76%+コットン24%。剣先幅8.5cm。1万9000円(シップス 銀座店)

スーツ15万6000円/デ ペトリロ(シップス 銀座店) シャツ1万2000円/エディフィス(エディフィス 新宿) チーフ〈スタイリスト私物〉

入門編 ベーシックカラーの「ソリッドタイ」

比較的使いやすいのはネイビーやグレーといったベーシックカラーのタイプ。コーデの引き締め効果も高く、大切な商談がある日など、端正なビズスタイルを築きたいときにも頼りになる。

左:使用するのは伊VBC社製のウール100%のスーツ生地。濃いめのグレーは最近の“黒タイ”のトレンドにも沿い、装いをモダンに仕上げる効果も。剣先幅8cm。5800円(ユニバーサルランゲージ 渋谷店) 右:オーダースーツ用生地の端切れを用いたサスティナブルなタイ。こちらは伊製の最高級ウール生地100%で、格式の高いシーンもこなす。生地に合わせて芯地を選び、ネクタイの厚みを調整する丁寧な仕立てで締め心地も良好。剣先幅8.5cm。7500円(Y&Mプレスルーム)

左:ジャケットとタイの素材感が響きあい、グレー・オン・グレーをよりエレガントに演出。ジャケット15万1000円/ベルヴェスト(八木通商) シャツ1万3000円〈オーダー価格〉/麻布テーラー(Y&Mプレスルーム) 右:タイのチャコールでクラシックな紺ストスーツもぐっとモダンに。スーツ18万円/ソブリン(ザ ソブリンハウス) シャツ1万4000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店)

左:茶に黒を合わせる最近の流行りに則した色合わせ。この場合、靴は黒を推奨。スーツ7万8000円/ユナイテッドアローズ(ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店) シャツ3万6300円/ルイジ ボレッリ(シップス 銀座店) 右:王道のアズーロ・エ・マローネ(青×茶)。シャツの白でタイ生地の上質さも際立つ。ジャケット4万9000円/ティージャケット(エディフィス 新宿) シャツ1万1000円/ユニバーサルランゲージ(ユニバーサルランゲージ 渋谷店)

左:主張の強い柄もソリッドタイなら上品。ジャケット8万9000円/ラトーレ、シャツ2万7000円/カナーリ(以上コロネット) 右:ブルーのトーンでまとめながら、しっかり冬らしいウォーム感も漂わせている。スーツ17万4000円/カルーゾ(エストネーション) シャツ2万900円/サウスウィック フォー シップス(シップス 銀座店)