■6位 イワシの団子汁(千葉県) 203ポイント
海の恵み おかずとしても

千葉県九十九里は江戸時代からイワシ漁で栄えた。イワシを手開きにして包丁で細かくたたき、味噌やショウガなどを加えて作る団子が入った郷土汁はうまみたっぷり。「新鮮な身を団子にした、海の恵みを感じる一品」(東京、50代女性)だ。「小さい頃は魚が苦手だったが、味噌で魚臭さもなくなりおいしかった」(千葉、40代女性)と万人に好まれそう。

「波乗りに行って、民宿で食べて冷えた体が温まった」(神奈川、50代男性)。ボリュームがあり「おかずとしてもおいしい」(東京、50代男性)。「カルシウム満点」(京都、60代女性)と栄養価の高さも注目された。

■7位 冷や汁(宮崎県) 184ポイント
好みの薬味 たっぷりのせて

宮崎では夏になると日常的に食卓にのぼる。アジなどの魚のすり身にあぶった麦味噌を加え、だしでのばして冷やし、豆腐やキュウリなどを加え、温かいご飯にかけて食べる。「あつひやがたまらない。好みの薬味をたっぷりのせる」(北海道、40代男性)とショウガや青ジソの香味野菜も食欲をそそる。

のどごしが良く「夏の食欲のない日にはこれ。麦味噌の甘味とコクが最強だと思う」(神奈川、50代女性)とやはり夏に食べたい郷土汁として挙げられていた。手早く作って食べられるため「忙しい時や口をさっぱりさせたい時にはぴったり」(大阪、70代女性)だ。


■8位 とろろ汁(静岡県) 182ポイント
粘り強い 地場の自然薯で

静岡市駿河区の丸子地区は旧東海道の丸子宿にあたり、とろろ汁は十返舎一九の「東海道中膝栗毛」や歌川広重の「東海道五十三次」にも登場するほどの名物。粘りが強い地場の自然薯(じねんじょ)をすりおろして味噌仕立てにし、麦ご飯にかけて食べる。「学生時代に旅行した際に初めて食べた。普通のとろろと違って、とても粘り気があり濃厚な味だった」(神奈川、70代男性)。

「サバの味噌汁のとろろやおすまし、とそれぞれの家の秘伝がある。様々なとろろ汁を食べつくしたい」(静岡、60代女性)と、地元では作り方にバリエーションがあるよう。自然薯は食物繊維やビタミン類が豊富だ。

■9位 すいとん(群馬県) 161ポイント
野菜たっぷり 胃に優しく

群馬は小麦粉の一大産地。小麦粉を練って一口大にしたすいとんや、平たい麺のようにした「おっきりこみ」を汁物に入れて食べる習慣があるという。「戦時中に食べたと言って、よく実家で作ってくれた思い出の味」(千葉、50代男性)、「食生活が豊かではなかった昭和半ば、いくつかの大ごちそうの中の一つだった」(東京、60代女性)と、すいとんそのものを懐かしむ声が多かった。

「野菜をたっぷり入れたすいとんは、栄養バランスも良くて胃にもお財布にも優しい」(神奈川、50代女性)。消化が良いので、年末年始、豪華な食事が続いて胃腸が疲れた時にも良さそうだ。

■10位 白味噌汁(京都府) 144ポイント
平安時代の貴族の味

京都をはじめ関西で好まれる白味噌はほんのり甘め。平安時代から造られていたという。貴重だった米麹(こうじ)をたっぷり使った白味噌は貴族ら上流階級の間で食されていた。「白味噌の風味がみやび」(大阪、60代男性)と上品なイメージから好まれた。

京風は正月の雑煮も白味噌仕立て。特に出身者はこだわりが強いよう。「お雑煮は絶対、白味噌。味噌の甘さとこっくりとしたおいしさが好き。味噌はたっぷりと使う」(大阪、50代女性)。雑煮の具にはいわれがあり「大きな里芋が入っていて、頭(かしら)芋と言って、出世するようにという意味があると祖母から教えられた」(兵庫、50代女性)。

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