大学に入った意味って何? 新入生の自問自答と気づきコロナ下のU22座談会(2)

2021/1/5
コロナ禍によって「学ぶ場」としての大学も問い直されている(写真はイメージ)=PIXTA
コロナ禍によって「学ぶ場」としての大学も問い直されている(写真はイメージ)=PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大によって授業がオンライン化、課外活動も制限されてきた大学1年生4人に座談会で2020年の大学生活を振り返ってもらった。後編では、コロナ下で感じた大学の意味、今後やりたいこと、高校生へのアドバイスを聞いた。(司会はU22編集長・安田亜紀代)

【前回記事】心許せる友ほしい 大学1年「オンラインだけでは…」

【参加者】
Aさん 東京都内にある国立大商学部に在籍する女性。体育会応援部に所属。
Bさん 都内私大の国際系学部に入った女性。多様性に関心。
Cさん 都内の私大経済学部の男性。就活相互支援の学生団体でリーダー役。
Dさん 九州にある国立大法文学部の女性。学生向けメディアの運営団体に所属。

――座談会前半では、制約された環境のなかで大変だったこと、そのなかでも自分の得意なことや興味のあることを見いだしてきたお話を聞きました。今の状況が長く続くことについては率直にどう思いますか。

Bさん すごく嫌なわけでも、うれしいわけでもないのが本音です。人に会えないのはさみしいですが、時間を自由に使えるメリットもあります。今は夜型の生活リズムになっていて、電車にも全然乗ってないですし、普通の通学生活に慣れるためにはちょっと時間が必要ですね。

Cさん 実はあまり不安はないです。大学には多くを求めていないので。オンラインのイベントなどで、普段は会えないような人たちや社会人と関われるので、そういうチャンスに飛びつける環境だと捉えています。ただ、そこで飛びつける人とそうでない人で、格差が生まれそうだなとは思います。

海外へのハードル下がった

――Cさんの言うとおり、今までにない機会もありそうですね。実際、意外とプラスだなと思ったことはありますか。

Bさん 私の高校に通っていた留学生の日系ブラジル人の友達と、お互いの言語をオンラインで教え合っています。日本語を教える日とポルトガル語を教える日をそれぞれ週に1回ずつ、5月から続けています。もしコロナ下じゃなかったら、海外の人と一緒に何かをしようとはならなかったと思います。ブラジルの子と語学を教え合うということはすごく大ごとのように捉えていた気がします。

Aさん 確かに海外に対するハードルは下がった気がします。最近、たまたまサイトで見つけた仕事で、ベトナム人に日本語をオンラインで教えるプロジェクトがあって、そういうところにもあまり抵抗なく参加できるようになりました。

――不安や不満もありつつ、それぞれ成長機会があったようです。1年目の大学生活、5段階で評価するとどうなりますか(以下、カッコ内の数字はそれぞれの評価)。

Bさん 「4」 前半でお話しした通り、マイナスのスタートだったのでよくここまでやってこれたなという思いもこめて。人に会えないからこそ、自分のことを振り返る機会になりました。1つのことを極めている人に対して劣等感があったのですが、色々なところにつながりがあるのが私の強みだなと思えるようになって。これまでのネットワークを生かし、大学で障害についてのイベントも企画できたので、その実現は自分のなかで大きかったです。

Cさん 「4」 大学以外のところで、就活(の相互支援)に取り組む学生団体やインターンなど、やりがいのあることを見つけられたので比較的満足しています。5じゃなかったのは、レンタカーを借りて友達と旅行するなど、もうちょっと大学生らしいことができたらよかったなというぐらいです。

Dさん 「3」 旅行はしたかったですね。(大都市に比べて感染者が少ない)地方は、少しでも感染者が出ると(特定しようと)大騒ぎになる。万が一、自分がコロナに感染したらと思うと、怖くて旅行には行けませんでした。

Aさん 「3」 私が中高で通った女子校は良くもあしくも似たもの同士が多かったので、大学ではいろんなタイプの学生と切磋琢磨(せっさたくま)しあえるかなと期待していたんです。でも大学もわりと似た人が多いかなというのが正直なところ。「こんな人がいるのか」と驚くほどヤバい人にはまだ出会えてないです。

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