松橋「令和は、これまでの経験則でこう押せばこうなる、というものでもないでしょう。何がプラスになるかは分からないです。組織の中でも何かをやれるチャンスがふんだんにあって、一方でそういうことを見てあげる人がいるという形が良いのでは」

北島「若い人にとっては細かい指示がない職場が理想的でしょうね。しかし完璧な存在でなくとも、劉備のようにある種のカリスマ性を持った上司がいれば、みな頑張れるように思います」

北島直明 2004年日本テレビ入社。2013年「藁の楯 わらのたて」でプロデューサーとしてデビュー。 「キングダム」のほか「斉木楠雄のΨ難」「AI崩壊」などを手掛ける。日本テレビグローバルビジネス局映画事業部。

新型コロナの打撃は観光・飲食と並んで娯楽産業がとりわけ大きく、本格的な需要が回復しないまま12月を迎えた。今後の展開が予想できないなか、映画ファンをどう取り戻すか。

北島「映画館に呼ぶ宣伝などの方法はこれまでと変わらないでしょう。しかしあえて行きたくなる作品は、コロナ禍の時代に合わせなくてはならないと思います。経済が大打撃を受けて、自粛ムードもあって皆我慢している。こういう時期に、つらい作品を見せたくない。『新解釈・三國志』は、公開まで5年かかったものの、この時期で良かったとも思います。見たいと思わせる映画の魅力をちゃんと伝えられるかどうかがプロデューサーの仕事です」

松橋「コロナ禍で感じたのは、エンターテインメント界には、常に一定のニーズがあることです。米ハリウッド映画がなかなか日本で上映されない中で、邦画に対する需要がある。この時期に中国語圏などで邦画が上映されることは通常珍しいですが、『新解釈・三國志』は台湾、香港、韓国での公開が決まりました。エンターテインメント界はさまざまな国との娯楽の競争になっていると改めて分かりました」

(松本治人)

(下)新解釈・三國志で考える 「次世代の主役」のつくり方 >>

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