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読書はキャリアを育てる栄養素。ぜひ、バランスよく選んでいただきたい

読書はキャリアを育てる栄養素。ぜひ、バランスよく選んでいただきたい

気鋭の編集者が20~30代の若手リーダーに読んでほしい自社刊行本の「イチオシ」を紹介する「若手リーダーに贈る教科書」。新型コロナウイルスの影響でビジネス環境が激変した2020年は、キャリアと生き方のヒントを与えてくれる書籍を中心に41冊を取り上げた。その中から、2021年にビジネスの羅針盤として使える8冊を20代の編集者がピックアップした。

>>2021年「若手リーダーに贈る8冊」の一覧はこちら

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今回は「若手リーダーに贈る教科書」企画・執筆を担当する日本経済新聞出版の雨宮百子(29)が担当しました。2021年は、コロナの第3波を受けた異例ずくめのお正月休暇です。じっくりとキャリアを考えるのに役立てていただけるように選書しました。

キャリア戦略と読書をつなげる

昨年は、新型コロナ感染拡大の影響で自宅で過ごす時間が増えました。仕事の先行きや暮らしに対する不安が募り、夏以降には感染症に向き合う生活が「新常態」になりました。企業が大きく変わらなければ生き残れないという危機感も強まっています。そんな中、ビジネスパーソンの重要テーマになったのが「学び」です。最近は「独学系」の本も書店で目立つようになってきました。

数多くの書籍のなかから読むべき本を選ぶためのガイドブックとして三谷宏治著『戦略読書〔増補版〕』参考記事 「いつ何を読むか」が成長を決める 戦略読書のススメ)をお薦めします。「なにを、いつ、どう読むか」を意識することで、キャリアの成長を促す戦略が詳細に書かれています。特に参考となるのが「読書ポートフォリオ」です。

「読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)」のイメージ図

「読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)」のイメージ図

経営戦略論で使われる、経営資源を最適配分するための分析ツールに「BCGマトリクス」とか「プロダクトポートフォリオ・マトリクス(PPM)」があります。事業を「市場成長率」と「相対シェア」の比率で4象限に分けるプロットです。これを読書に応用したのが「読書ポートフォリオ・マトリクス(RPM)」。自分の強化したい分野、伸ばしたい分野にうまく冊数や読書時間を配分するわけです。

バランスのよい食事が強い肉体と免疫力を作るのと同様、読書もバランスが大切です。著者は「ビジネス書を一冊読んだら、非ビジネス書を一冊読もう」と決めているそうです。仕事とはまったく無関係な本であっても、将来、必ず何らかの形で役立つからです。正月休みを利用して、自分なりのマトリックスを作ってみてはいかがでしょうか。

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