「服は自分を表現するツール」 リーダーの勝負スーツ

MEN’S EX

2020/12/30
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伝統ある企業の経営者も、「毎日タイドアップ」ではない昨今。だが、リーダー達は、ここぞのときの有効なスーツの着方を知っている。今の時代だからこそのスーツの使い方の実例を直撃してみた。




ジャガー・ランドローバー・ジャパン 代表取締役社長 マグナス・ハンソンさん

「相手やその場所へのリスペクトを考える。それがスーツのマナー」

Profile
1974年生まれ。父がスウェーデン人、母が日本人。スウェーデンの大学卒業後、「サーブ」でのマーケティングやセールス、財務等の業務を経験。インフィニティ香港本社勤務を経て、2013年より現職。

ジャガーとランドローバー。紳士の国と称される英国生まれの、気品と優雅さを感じさせる2大プレミアムカーブランドだ。日本でその両者を率いるハンソンさんもまた、エレガントにネイビースーツを纏って我々の前に現れた。が、本人曰く「自分をこう見せたい、とすごく考えているかというと、あまりそうとは言えません」。だが着用している同じく英国を代表するブランド、ポール・スミスのスーツは、ネイビー地にほんのり艶やかさを伴い、同社のスタイリッシュなブランドイメージにマッチする。

「以前、スーツは皆同じようなものを着て同じように見えることが普通でしたが、今はよりパーソナルなものになり、自分を表現するツールの一つになりました。この一見クラシックなようでデザインに個性もモダニティもあるポール・スミスのスーツは、見せ方の上手さが魅力的です。柄、カッティングなど、モノとしての美しさや楽しさが、トゥーマッチではなく、しっかり表現されている。多くの人を惹きつける理由がわかります。洋服でもクルマでも、英国ブランドは人の歴史や伝統と深く結びついている。スーツで言えば、まさに”センターオブテーラリング”の国。技術や機能など、製品の精度は勿論ですが、そこに人の手の温もりや感性がしっかり表れる。それが英国ブランドが、伝統ある格と新しいセンスを併せ持つ所以です。我々の顧客の皆様も、英国メーカーのストーリーを理解し、楽しんでくれる方が多いです」

そんなハンソン氏がスーツを着るときに目指すところはどこか。

「場所、目的、そしてどんな方々にお会いするのか、そこにリスペクトを払うことが最重要。だから、自分をどういう人物に見せたいかよりも、お相手がどんな気持ちで来て下さるのか、を考えます」

勝負の日に相手を魅了するのは、そんなジェントルな思いやりで考えられた着こなしなのである。

表現に長けたブリティッシュスーツ

撮影は、71年ぶりにフルモデルチェンジを迎えた新型「DEFENDER」(Profile上の写真)と、ジャガー初のBEV「I-PACE」の前で。2台のクルマにも映える、上品な微光沢のある一見無地のネイビースーツは、良く見ると生地に織り柄が施された表情豊かな一着。普通過ぎず行き過ぎない、そんなポール・スミスのデザインのさじ加減を、ハンソンさんも魅力的と語る。タイは、ジャガーのレッドを思わせる、深みのあるボルドーカラーをセレクト。「そのときによって、色やデザインで遊び心を纏うことも楽しいですよね」。昔から多くのスポーツを愛するというハンソンさんの引き締まった体型がスーツを一層際立てる。

(上)近くで見るとシンプルな紺無地に華やかなパターン(左下)「ジャガーの新モデルの前でもぜひ撮影を(笑)」(右下)奥深い色の表現でコンサバなスーツを楽しく

勝負Vゾーンバリエーション

新車ローンチの発表会では、タイドアップするときもあれば、発表するクルマのブランドイメージやその場の雰囲気でノータイで臨むことも。普段から好きなのは、ネイビー、グレー、ブラウンなどやはりベーシックなカラーだ。

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