性能の向上が止まらない

パソコンは一段と性能が向上する。その起点となるのが、アップルの独自チップ「M1」だ。スマホ向けチップの技術をMacに転用したもので、驚くほどの速さとバッテリーの持ちを実現している。これはまさに革命的だ。

アップルの独自チップ「M1」を搭載した新型MacBook Air

Windowsでも米インテル一色だったノートパソコン向けCPU(中央演算処理装置)に、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が「Ryzen(ライゼン)」を投入し、コストパフォーマンスの高さで人気を集めている。

アップルのM1は最廉価モデルでも高速なのがポイントだ。CPUの格付けでパソコンの価格が大きく変わる時代は終わるのかもしれない。その先駆けという意味でも、M1には注目だ。

HPやレノボから軽量で格安なモバイルノートが登場している。日本メーカーのおはこだった軽量化技術が、いよいよグローバルになってきた。これには国内メーカーも相当な危機感を覚えているに違いない。

20年はテレワークの普及によりパソコンが売れに売れた。だが、これが一段落すると、メーカーを淘汰するような激しい競争が始まりそうだ。

クラウドとサブスクリプション化へ

パソコン、スマホを問わず、ファイルをクラウドに保存するのが、これまで以上に当たり前になってくる。ブラウザー上で動くアプリケーションも、徐々に数を増やしてくるだろう。

これに伴ってサブスクリプション(継続課金)化も一段と進んでくるはずだ。すでにマイクロソフトやアドビの主なアプリは、クラウドからサブスクリプションで購入できるようになっている。今後、数年でアプリは利用期間に応じて費用を払うのが当たり前になるだろう。

メーカーとしては、アップデートによって新しいユーザーをつかむ必要がなく、開発やサポートがしやすくなる。ユーザーとしても最初に払う金額が少なくて済み、また、やめたいときには中断できるメリットがある。

現時点でサブスクリプションの人気が今ひとつなのは、売り方がまずかったからだ。「最初の7日間は無料で、その後は自動課金」といったひどい売り方はやめてほしいものだ。これからは高すぎるサブスクリプションも敬遠されるだろう。マイクロソフトのオフィスソフトとグループウエアを含む「Microsoft 365 Business Standard」でさえ、月々1360円から使える。利用者の少ないアプリは高くなりがちだが、金額をよく見極めて利用したい。

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スマホは進化が止まる
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