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21年のデジタル機器を大胆予測 PC画面の縦横比に変化

戸田覚の最新デジタル機器レビュー

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NIKKEI STYLE

2021年のデジタル機器の進化や変化を大胆に予測する記事をお届けする。実際には、年が変わっても製品の進化が急に進むことはない。とはいえ、例えばスマートフォンのiPhoneやGalaxy Sシリーズの新モデルが毎年出るように、メーカーのモデルチェンジは年単位になっていることが多い。

今年はパソコンの進化が大きい1年になると予想するので、そこから紹介していこう。

パソコンのディスプレーが大きく進化する

パソコンのディスプレーは液晶を採用するのが普通だったが、18年あたりから、ちらほらと有機ELディスプレーを搭載したモデルが登場している。スマホや大画面テレビで当たり前の有機ELが少しずつ増えているのだ。20年末には、日本HPが実売16万円台(税別)で有機ELを採用したモデル「HP Spectre x360 14」を投入してきた。いよいよ、パソコンにも有機ELの波がやってきそうだ。

さらに新しいディスプレー技術「ミニLED(mini LED)」を搭載したパソコンも徐々に登場するだろう。アップルのタブレット端末「iPad」に搭載されるという話もある。ミニLEDとは、バックライトのLED(発光ダイオード)を小さく区切って色ごとに明るさを制御する技術だ。これまでよりもディスプレーの輝度を高めることが可能で、見た目も非常に派手やかで美しく表示できる。

20年半ば以降、パソコンのディスプレーは縦横比が一気に変わりだした。従来は「16対9」というハイビジョンテレビと同じ縦横比を採用するモデルが中心だった。ところが各社の最新モバイルノートは「16対10」や「3対2」のディスプレーを搭載するモデルが増えている。簡単に言うなら、ディスプレーがより正方形に近くなっているわけだ。これに伴って、ブラウザーで表示できる情報量が増える。メールやビジネスドキュメントなどの表示量が増えるなどいいことずくめだ。

ただし、映画を見ると上下に黒帯が出るなど、ネガティブな面もある。このためパーソナルユース向けのパソコンは引き続き16対9が主流で、ビジネス向けが16対10などになっていくだろう。

性能の向上が止まらない

パソコンは一段と性能が向上する。その起点となるのが、アップルの独自チップ「M1」だ。スマホ向けチップの技術をMacに転用したもので、驚くほどの速さとバッテリーの持ちを実現している。これはまさに革命的だ。

Windowsでも米インテル一色だったノートパソコン向けCPU(中央演算処理装置)に、米アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が「Ryzen(ライゼン)」を投入し、コストパフォーマンスの高さで人気を集めている。

アップルのM1は最廉価モデルでも高速なのがポイントだ。CPUの格付けでパソコンの価格が大きく変わる時代は終わるのかもしれない。その先駆けという意味でも、M1には注目だ。

HPやレノボから軽量で格安なモバイルノートが登場している。日本メーカーのおはこだった軽量化技術が、いよいよグローバルになってきた。これには国内メーカーも相当な危機感を覚えているに違いない。

20年はテレワークの普及によりパソコンが売れに売れた。だが、これが一段落すると、メーカーを淘汰するような激しい競争が始まりそうだ。

クラウドとサブスクリプション化へ

パソコン、スマホを問わず、ファイルをクラウドに保存するのが、これまで以上に当たり前になってくる。ブラウザー上で動くアプリケーションも、徐々に数を増やしてくるだろう。

これに伴ってサブスクリプション(継続課金)化も一段と進んでくるはずだ。すでにマイクロソフトやアドビの主なアプリは、クラウドからサブスクリプションで購入できるようになっている。今後、数年でアプリは利用期間に応じて費用を払うのが当たり前になるだろう。

メーカーとしては、アップデートによって新しいユーザーをつかむ必要がなく、開発やサポートがしやすくなる。ユーザーとしても最初に払う金額が少なくて済み、また、やめたいときには中断できるメリットがある。

現時点でサブスクリプションの人気が今ひとつなのは、売り方がまずかったからだ。「最初の7日間は無料で、その後は自動課金」といったひどい売り方はやめてほしいものだ。これからは高すぎるサブスクリプションも敬遠されるだろう。マイクロソフトのオフィスソフトとグループウエアを含む「Microsoft 365 Business Standard」でさえ、月々1360円から使える。利用者の少ないアプリは高くなりがちだが、金額をよく見極めて利用したい。

スマホは進化が止まる

驚くほどの勢いで進化してきたスマホだが、いよいよコモディティー(汎用品)化が見えてきた。20年は最速の上位モデルよりミッドレンジモデルが人気になり、メーカーもそうしたゾーンの品ぞろえを厚くした。

上位モデルに折り畳み式の製品も出てきたが、人気はパッとしない。相当安くならないと、折りたたみは普及しないだろう。さらに言うなら、折り畳み式はスマホではなくタブレットでこそ価値があると思っている。

つまり、スマホサイズで持ち歩けて、開くとタブレットになる製品だ。となると唯一売れているタブレットであるiPadの折り畳み式の製品が手ごろな価格で出てこなければ、ヒットしないだろう。

スマホは手ごろな価格で性能の高いモデルがよく売れるだろう。今や高性能カメラも大画面も「おなかいっぱい」と思っているユーザーが大多数だ。もちろん、一部のユーザーは上位モデルを受け入れるだろうが……。

5Gがカギを握るがまだ早い

デバイスの進化は高速通信規格「5G」がカギを握っている。今の4Gと同じようなエリアで使えるようになると、デバイスの革命が起こると予想する。パソコンでクラウドや仮想デスクトップ環境を利用することが主流になるはずだ。

だが、ご存じのように今の5Gはエリアが狭すぎる。21年の計画を見ても、まだ広く使えるとはとても言えない。22~23年あたりに5Gが広く使えるようになると、モバイルノートやスマホのあり方が変わってくるはずだ。

3歩先を進んでいたグーグルの「Chromebook」のような、オンライン前提のデバイスが増えてくるに違いない。

戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。

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