Twitter(ツイッター)が、2008年に日本語に対応してから10年以上が経った。インスタグラムやTikTokなど新たなSNS(交流サイト)が登場するなかで、サービスとしての目新しさにはやや欠けるが、新型コロナウイルス禍においてその利用状況は好調だ。ツイッター社の7月23日の発表によると、全世界対象の数字ではあるが、20年第二・四半期における1日当たりの平均アクティブユーザー数は、前年同期比34%増の1億8600万人で、利用者数の伸びで過去最高を記録したという。
いま、影響力のあるツイッターアカウントを持つのは誰なのか。日経エンタテインメント!編集部と日経クロストレンド編集部がユーザーローカルの協力を得て調査を行った(調査は2020年10月)。

フォロワー数は増加傾向
今やユーザーにとっては日常生活の一部として定着した感のあるツイッターにおいて、最もフォロワーを有するのは誰か。今回の調査で1位となったのは、インターネット衣料品通販ZOZO創業者の前澤友作氏で、その数は1059万5340人。日本人アカウントで初の1000万人突破という快挙を達成した。フォロワー数を伸ばした要因は「お金配り」だ。2019年1月、フォロワー100人に100万円を配る「お年玉」企画が話題を集めたが、20年は1月にお年玉企画、5月「ひとり親応援基金」、6月「カップル応援基金」と連発(5月、6月はフォロワー以外も応募可能だった)。企画が始まるとフォロワーが増え、終了すると減少する乱高下を繰り返したが、8月から「毎日お金配り」企画をスタートすると同月29日に1000万人の大台に到達した。
2位は、K‐POPグループ・BTSの日本語版オフィシャルアカウントで859万人のフォロワーを擁する。ちなみに、メンバーが自ら投稿するアカウント「@BTS‐twt」のフォロワー数は約3007万人、韓国語や英語で公式情報を発信する「@bts‐bighit」は約2462万人。世界を舞台に活躍する彼らの、桁違いの人気ぶりが分かる。
日本人の芸能人でトップに立ったのは、794万7791人がフォローするダウンタウンの松本人志だ。今回4位の有吉弘行が長らく1位をキープしていたが、20年4月13日に松本が抜き去った。この日の松本は、相方・浜田雅功がウェディングドレスに身を包んだ写真に「可愛いなぁ」とコメントをつけてツイート。翌日には「やっぱりブスやな」といじったが、コンビ愛を感じさせる投稿をした日にフォロワー数のトップに立ったのは微笑ましい。