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相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「知る」という意味のknowを使った表現をご紹介したいと思います。

◇  ◇  ◇

なんとニューヨーク支社への転勤が決まったユウカ。2年間の期限つきではあるものの、慣れない土地でやっていけるか急にとても不安な気持ちに……。決定を受けて、そわそわするユウカに同僚のスティーブが声をかけます。スティーブのアドバイスを巡って、会話にすれ違いが起きてしまいます。

それはこんな会話でした。

Steve: It looks like you'll be going to the New York branch, right?
Yuka: Yes, that's right.
Steve: This is a great opportunity for you.
Yuka: That's true, but...
Steve: Why the long face?
Yuka: I'm the one who put in the request, but it's my first time to live away from home so I'm a little worried.
Steve: It's for two years, right? Before you know it, you'll be moving back! Done!
Yuka: What? If it doesn't work out, they won't say anything and will just send me home?
Steve: No, no. I mean time will pass very quickly.
Yuka: Yeah, that's right. Two years isn't such a long time.
Steve: I hope you have a wonderful time!

日本語に置き換えると次のようになります。

スティーブ:ニューヨーク支社へ行くことになったんだってね。
ユウカ:ええ、そうなの。
スティーブ:いいチャンスじゃないか。
ユウカ:そうなんだけどね……。
スティーブ:浮かない顔してるね?
ユウカ:自分で希望を出していたけど、初めての土地だから不安で。
スティーブ:2年間でしょう? あっという間にもう帰国する日になるさ!
ユウカ:え? 使い物にならなかったら、相談なしに帰されされちゃうの?
スティーブ:いや、時間はあっという間に過ぎるってことだよ。
ユウカ:そうね、2年なんてあっという間よね。
スティーブ:だから大切に過ごさないとね。

上記の会話は、ニューヨーク行きを不安がるユウカを、同僚のスティーブが励ましているところです。スティーブは、ユウカを励ますために、ある言葉をかけたのですが、ユウカがその表現を知らなかったために、ユウカの不安はさらに増してしまいました。どの表現が誤解の原因だったのでしょうか?

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