日経エンタテインメント!

(写真:藤本和史)

「ただ、興味のあるもの作りを、これからもジャンルに関係なくやっていきたいなと思っているだけ。食事でもそうじゃないですか。赤いやつ、緑のやつ、黄色いやつ、みたいな。バランスよく食べているのが、1番調子がいいんです(笑)」

では、仕事ではない菅田自身にとっての2020年はどんなことを考え、どんな影響を与えられた年になったのか。

「撮影予定だった作品がなくなったり、延期になった作品も何本かあって、改めていろいろ考えましたよね。

もともと夏に2カ月オフを取る予定だったんです。『海外の古着屋を回って、フェスまみれだ~』って、インプットするつもりで。それに合わせて海外絡みの仕事もいくつかあったんですけど、全部できなくなって。そこはすごく残念でした。

エンタテインメントはお米や野菜みたいに食べなきゃ生きていけないというものではないですが、似たような存在でもあるというか。ないと寂しいものでもあると思います。でも、自粛期間中に家でずっと考えていると、『あれ、俺、俳優やりたいのかな、やりたくないのかな?』という発想になってくるんですよ。3、4カ月お芝居していないという状況はここ10年なかったことですし、動けるのは音楽とラジオだけ。

考えれば考えるほど『映画に興味を持てなくなったらどうしよう? 人の人生演じて何がオモロいんだろう、って結論になってしまったらどうしよう。ヤバい!』って。でも最終的には『やりたい』と思えたので、ホッとしました。危なかったです(笑)。でもきっと、そうやってあの期間で引退を決意された方は本当にいらっしゃるのかもしれないと思いました」

次のページ
2021年はもしかしてサスペンスイヤーかも