菅田将暉 俳優・音楽・ラジオ、使う脳いい感じに違う菅田将暉インタビュー(下)

日経エンタテインメント!

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2020年は主演した映画『糸』が22億円を突破した。『MIU404』では不敵な悪人ぶりが話題となった青年・久住役として出演。また、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌『虹』を担当した。前回の「菅田将暉 『コラボの年にしよう』と考えていなかった」に引き続き、今回はラジオの仕事や今後の展望などについて聞いた。

1993年2月21日生まれ、大阪府出身。映画『糸』では小松菜奈とのW主演で男女の18年間の愛の物語を描き、『浅田家!』では被災地で流された写真を元に戻すボランティアを行う青年・小野役に。公開待機作に映画『花束みたいな恋をした』『キネマの神様』など(写真:藤本和史)

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近年の菅田将暉にとってのもう1つの核となる仕事がラジオだ。17年から始まった毎週月曜深夜1時からの『菅田将暉のオールナイトニッポン』は、4年目に突入。自粛期間中も休むことなく続けられた。

あの期間のラジオは“最後の砦”

「あの期間の僕にとって、ラジオは最後の砦でした。稼働できることが少ないなか、週に1回のラジオで世の中とつながれている感じがしたし、頭を動かすことで仕事の感覚を思い出させてもらえました。

お芝居の現場にいたりすると、1週間の感覚がないんですよ。自分が今どこにいて、何時で、何人なのか。僕にとって、そんな人として当たり前のことを感じられるのが、『オールナイトニッポン』なんです。時事的なことも知ることができますし、今みんなが何を考え、何が流行しているのかも分かる。最初の頃は、『僕はこんなに何も知らないのか』と、世間とのズレのようなものをかなり感じていました。今は、ただただ月曜の深夜に、どうでもいいことを言って笑う。それだけです(笑)。ただでさえみんな、月曜って憂鬱じゃないですか。

ラジオは4年目ですが、小栗(旬)さんもやってましたし、俳優がそもそも偶像でしょう? 崩れようがないんですよ。ここでの自分が素なのかと聞かれたら、プロレスというか。個人的には、もの作りと変わらない感覚ですね」

20年は春以降、SNSを使った俳優側からの発信が非常に増えた年でもある。これまでなかなか見ることができなかった俳優の素が知れるコンテンツは非常に一般受けがいいが、菅田はこの状況をどう感じているのか。

「コロナをきっかけにみんなが発信できる場を求めた結果ですよね。単純に時代の変化だと思います。僕としても『確かにそうなるよな』という印象。これから、もっと増えていくんじゃないでしょうか。でも大人数でのコミュニティの数は変わらずに、少人数のコミュニティが増えていく感じがします。それぞれの好みに合わせて好きな場所を選べて、見たいものを発信してくれる人がいなければ自分でやる。そういう環境が整っていくことで、1人ぼっちの人が減る。それが1番大事なことだと思います。

ただ僕がこれ以上、何かを発信する場所を増やすことはないです。もう既に、わりと手一杯なので(笑)。でも、しんどさはないです。俳優と音楽活動とラジオと、それぞれにいい感じで使う脳が違うからバランスがいいんだと思います」

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