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2階エスカレーター前の面陳列棚に展示する(八重洲ブックセンター本店)

2階エスカレーター前の面陳列棚に展示する(八重洲ブックセンター本店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している八重洲ブックセンター本店だ。一時は9割方回復した来店客も新型コロナウイルス第3波の影響もあって微減傾向になった。それでもビジネス書の売り上げはなんとか踏みとどまっている感触だという。そんな中、書店員が注目するのは、定番から最新までマーケティング指南書のエッセンスを1冊にまとめた本だった。

マーケティングの面白さ伝える

その本は永井孝尚『世界のエリートが学んでいるMBAマーケティング必読書50冊を1冊にまとめてみた』(KADOKAWA)。永井氏はマーケティング理論を物語仕立てで巧みに解説した『100円のコーラを1000円で売る方法』というベストセラーの著者。新規事業開発支援ビジネスを手がける一方、講演や研修を通じてマーケティングや経営理論の面白さを伝え続けている。

その著者が主に米国のビジネススクールで発展してきたマーケティングの良書50冊を厳選、要点をまとめたのが本書だ。19年には経営書を厳選した『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』を出しており、本書はその姉妹編となる。

「はじめに」で著者はいう。「マーケティングを学ばない日本企業は相変わらず現場第一主義。素手と竹槍(たけやり)で戦っている」。これに対して欧米・中国企業はマーケティング戦略を自由自在に使いこなす。武器の違いにも気づかず学ばず使わずというのは実にもったいないと著者は嘆く。

ただ、マーケティングは変化が激しく、今も有効な定番書がどれで、古びてしまった本はどれか見分けがつきにくい。そこで著者が定番と最新理論にわけて多くの候補から50冊を厳選した。「この50冊がわかれば、現代のマーケティングにはひと通り対応可能」と自ら太鼓判を押す。

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