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スパークリング、オレンジ、貴腐…クイズで知るワイン

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NIKKEI STYLE

ワインの味は品種や産地、醸造年、生産者の数だけある。古代から飲まれてきた酒なのに、まだ知らないことも多い。ワイン好きの男女1000人にクイズを出し、正解者が少ない順にランキングした。

1位 世界最古のワイン醸造の痕跡があるのは?

 276人
(1)エジプト (2)クロアチア (3)ジョージア(グルジア)

2017年、ジョージアの首都トビリシの約50キロメートル南にある遺跡で見つかった約8000年前の土器に、ワインを造った痕跡があった。クヴェヴリと呼ぶ土器は深さ80センチメートル、幅40センチメートルで、ブドウの房が描かれている。

今でこそワイン生産量の1、2位を争うイタリアやフランスだが、ワイン醸造の起源はジョージアがあるコーカサス地方だった。同地方にあるアララト山にノアが箱舟でたどり着き、ブドウ栽培を始めたとの伝承もある。

ワイン歴史研究家の仲田道弘さんによると、ワイン造りはコーカサスからメソポタミアやギリシャを経てローマに伝わった。西欧に広がったのはローマ軍の侵攻とキリスト教の拡大。ローマ軍は兵士に飲ませるため、ブドウとワインの製法をフランスにもたらした。

クヴェヴリを使ったワインの製法は13年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された。駐日ジョージア大使館のダヴィド・ゴギナシュヴィリ博士によると、同国のワインはシャルドネなど世界で主流のブドウ品種ではなく、500種類以上ある固有種を中心に使う。

<正解は(3)>

2位 黒ブドウから造れるワインは?

 293人
(1)赤ワインのみ (2)赤ワインとロゼワイン (3)赤ワインとロゼワインと白ワイン

赤ワイン用の黒ブドウにはカベルネ・ソーヴィニョンやメルロなどがある。赤ワインは果皮も一緒に発酵させる。白ワインは果汁だけで発酵させる。

実は黒ブドウも果皮を取り除いて発酵すれば、できあがるワインは白くなる。例えばシャンパーニュは白ブドウのシャルドネと黒ブドウのピノ・ノワールなどを使う。「スペインを代表する黒ブドウのテンプラニーリョの白ワインもある」(アンプリフィカの大滝恭子社長)

<正解は(3)>

3位 2019年のシャンパーニュの輸出先で日本は何位?(本数ベース)

 351人
(1)3位 (2)5位 (3)7位

19年に日本に輸出されたシャンパーニュは1430万本。英国、米国に次いで多く、10年比で1.9倍に増えた。「和食の繊細な味にクリーミーで細かな泡が合う」(シャトー・メルシャンの安蔵光弘ゼネラル・マネージャー)。「諸説あるが、日本人で初めてシャンパーニュを飲んだ人は福沢諭吉」(ワイン&チーズエデュケーターの冨永純子さん)とされる。

欧州連合(EU)は赤ワインと白ワインを混ぜたロゼワイン造りを禁じているが、シャンパーニュだけはこの製法が認められている。

<正解は(1)>

4位 世界3大貴腐ワインのひとつはどれ?

 352人
(1)アイスヴァイン (2)カビネット (3)トロッケンベーレンアウスレーゼ

とろっとして極甘口の貴腐ワイン。果皮に貴腐菌というカビが付着して果皮に小さな穴が開き、果肉の水分が蒸発して糖度が高まったブドウを使う。朝は霧が発生し、午後には晴れるという限定された気象が必要で、条件がそろわないと病気になる。3大貴腐ワインはドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ、フランスのソーテルヌ、ハンガリーのトカイだ。「ソーテルヌの貴腐ワイン、シャトー・ディケムは1年に1本の株からグラス1杯分しかできないと公言している」(ワインジャーナリストの柳忠之さん)

<正解は(3)>

5位 オレンジワインの特徴は?

 385人
(1)白ブドウの果皮や種を取り除かずに造り、オレンジ色をしている 
(2)発酵させたオレンジ果汁をブレンドし、柑橘(かんきつ)系の香りがする
(3)カリフォルニアのオレンジ郡で造られ、果実味の凝縮感が強い

オレンジワインは赤ワインの製法で造る白ワイン。赤ワインは果汁と果皮を一緒に漬け込むことで、赤い色になる。通常白ワインは白ブドウの果汁だけで造るが、果皮も一定期間一緒に発酵させると、オレンジ色のワインが出来上がる。

ジョージアではクヴェヴリ製法で白ワインを造るとオレンジワインになる。現地ではアンバー(こはく色)ワインと呼ぶのが一般的。国内でも甲州ブドウからオレンジワインを造るワイナリーが増えてきた。

<正解は(1)>

6位 シャトー・マルゴーにちなんだ名前を孫娘につけた文豪は?

 391人
 (1)ヴィクトル・ユーゴー (2)エドガー・アラン・ポー (3)アーネスト・ヘミングウェイ

「誰が為に鐘は鳴る」や「老人と海」で知られる米国の作家アーネスト・ヘミングウェイは、フランスの高級赤ワイン、シャトー・マルゴー好きが高じて、孫娘にマーゴ(マルゴーMargauxの英語読み)と名付けた。力強いワインが多いボルドーにあって「シャトー・マルゴーはしなやかでなめらか」(柳さん)。ポーの「アモンティリャードの樽」はワインのアルコール度数を高めたシェリー酒で自分を侮辱した男を誘い出し、地下墓地に閉じ込める話だ。

<正解は(3)>

7位 ワイン、ビール、日本酒をカロリー順に並べると?

 403人
(1)ワイン→ビール→日本酒 (2)日本酒→ワイン→ビール (3)ビール→日本酒→ワイン

ビールは同じ量で比べるとカロリーは最も低い。酒はアルコール度数が高くなればなるほど、カロリーは増える。100ミリリットル当たりのカロリーはワインが70キロカロリー、ビールが40キロカロリー、日本酒は110キロカロリー前後。カロリーは糖質にも含まれる。ブドウの糖は発酵でアルコールに変わるのでほとんど残らない。アルコールのカロリーは熱になりやすいが、その分ほかの食べ物に含まれる糖質を消費しなくなるため、酒は太りにくいとはいい切れない。

<正解は(2)>

8位 シャンパーニュと同方法で造るイタリアのワインは?

 416人
(1)アスティ (2)フランチャコルタ (3)プロセッコ

スパークリングワインを造る方法は主に3つある。大量生産に向くのがタンク内で二次発酵させるシャルマ方式(アスティなど)と、熟成したワインに二酸化炭素を直接溶かし込む炭酸ガス封入方式。一方、シャンパーニュは発酵が進んだワインに糖分と酵母を加えて瓶に詰め、瓶の中で二次発酵させるトラディショナル方式を採用している。シャンパーニュは最低でも15カ月の熟成が義務づけられているが、フランチャコルタはもっと長い18カ月だ。

<正解は(2)>

9位 「日本ワイン」の定義は?

 429人
(1)原料が国産、海外産にかかわらず国内で製造
(2)国産ブドウを85%以上使用して国内で製造
(3)国産ブドウのみを原料とし国内で製造

2018年に日本ワインと表示するためのルールが厳しくなり、国内で生産されたブドウのみを使い、国内で造られたワインしか「日本ワイン」と明記できなくなった。国内の特定の産地や品種、収穫年は該当するブドウの果汁を85%以上使用しなければ表示できない。

より狭い産地を示せた方が競争を促すため「厳密な表記ルールの導入は品質の向上につながる」(中央葡萄酒の三澤茂計社長)という。

<正解は(3)>

10位 世界のコルクの約半分が生産されている国は?

 479人
(1)ポルトガル (2)スペイン (3)アルジェリア

ワインボトルの栓としてコルクを用いるようになったのは17世紀からといわれる。コルクの原料は地中海沿岸の欧州、アフリカ北部に群生しているコルク樫(かし)の樹皮で、植えてから約35年以上たってから採取し始める。

その後はほぼ9年おきに皮を利用するが、ワインの栓として十分な品質や厚みになるのは3回目以降に採取する皮だ。コルクは断熱性に優れるため、H2Bロケットのブースター外壁にも用いられている。

<正解は(1)>

もっと知ろう■問1 フランスのボルドー地方で最も栽培されているブドウ品種は?


(1)カベルネ・ソーヴィニョン (2)ピノ・ノワール (3)メルロ

メルロはボルドー原産。「ボルドーは海が近く秋が深まると雨が多くなる。晩熟のカベルネ・ソーヴィニョンは被害に遭う可能性が高いため早く収穫できるメルロが増えた」(冨永さん)。両者はブレンドされることが多い。醸造用ブドウで栽培面積が世界1位なのはカベルネ・ソーヴィニョン。

<正解は(3)>

問2 現在、日本のワイン造りはほとんどの都道府県で行われていますが、最南端のワイナリーは?


(1)宮崎県 (2)鹿児島県 (3)沖縄県

沖縄県にある名護パイナップルワイナリーは、パイナップルとブドウをブレンドしたワインを造っている。カベルネ・ソーヴィニョンと合わせた赤、シャルドネと合わせた白ワインがある。国税庁によると2019年3月末現在、全国に331のワイナリーがあり、ないのは奈良県と佐賀県だけだ。

<正解は(3)>

知れば知るほどおいしさが増す

取材したワインの専門家はそろって「ワインを知れば知るほどおいしさが増す」と強調した。その第一歩として、気になったワイナリーを深掘りしてみてはどうだろう。どんな土地、気候でブドウが栽培されているか。生産者はどんなこだわりを持っているのか。一歩踏み込んで生産者に会い「熱い思いを聞けばファンになる」(大滝さん)。

興味を持ったらワインを買って飲んでみよう。畑の情景や風の匂いが思い浮かぶワインはきっと、おいしい。今年は新型コロナウイルスのまん延で、観光客の受け入れを見送ったワイナリーが多かったため、しばらくはオンラインで訪問することも検討してみよう。Zoomなどのテレビ会議システムでバーチャルツアーを企画するなど、ネットでのPRを強化するワイナリーも増えた。

体系的に知識を身につけたいなら、検定を受けてみるという手もある。日本ソムリエ協会は難易度が高い資格試験だけでなく、初心者向けのワイン検定を年2回、実施している。

仲田さんによると、今年は明治3年(1870年)に日本の本格的なワイン造りが甲府で始まってからちょうど150年になる。まずは品種を決めた飲み比べ、その次に産地を変えて飲んでみよう。お気に入りの一本が見つかるはずだ。

ランキングの見方

 問題文と選択肢。数字は正解だった人数。写真はサムネールと記事トップがPIXTA。1位、4位、もっと知ろう問1Adobe Stock、2位メルシャン、8位フランチャコルタ協会の提供。3位、5位、9位、10位は三浦秀行撮影。撮影協力エノテカ(東京・港)。

調査の方法

 問題提供は一般社団法人日本ソムリエ協会 ワイン検定委員会。11月、インターネット調査会社のマイボイスコム(東京・千代田)を通じ、全国の20~60代のワイン好きの男女1000人(各世代とも男女同数)に解いてもらった。

(写真映像部 三浦秀行)

[NIKKEIプラス1 2020年12月19日付]

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