実際に使ってみて分かった便利さと手間

基本的な使用感が分かったところで、7日間使って感じたことを列記する。

1)部屋の一部として美しくなじんでくれる

白い壁に自然になじみ、置いてあっても違和感がない

コードレススティック掃除機は、よく使う場所に出しっぱなしにしておいてこそ、本来の「さっと手に取り」「さっと掃除が始められる」というポテンシャルが生きてくる。そういう意味では、デザインも重要な機能の一つだ。これまでもデザインにこだわった掃除機は多数あったが、BALMUDA The Cleanerは家電としてのカッコよさより、暮らしの道具に徹した自然な雰囲気がある。決して目立つわけではないが、目にするたびにデザインの美しさを堪能できる。

2)浮遊感が楽しく、掃除をしたくなる

この独特の浮遊感はクセになるものがあり、また掃除しようという気持ちにさせてくれる。ゴミがあるから掃除をするのはもちろんだが、本体が目に留まったから掃除でもしようかな、と思えるのだ。それは目に留まりやすい場所に置いておけるデザインのおかげもあるだろう。また、大きなヘッドと軽々動かせるホバーテクノロジーのおかげで、掃除もサクサク終わる。ただしこの浮遊感は、カーペット上ではあまり感じられない。床面に密着してゴミを吸い上げるタイプでもないため、フロアワイパー同様、フローリングの掃除が得意なようだ。

3)自由な動作で掃除できる

前後だけでなく、左右にも動かせるため、ほうきで掃くような動きで掃除ができる

床の広い面は、ほうきのように左右に動かしてみたり、壁際は角ローラーを沿わせてみたり、掃除する場所に合わせていろいろな動作で掃除できた。ヘッドが360度くるくる回るのがとにかく楽しく、テーブルといすの脚の間にくねくねと入り込ませて掃除してみたくなる。ただ本体自体は重量があるので、充電台から外すときや、ふと持ち上げたとき、狭い場所で動かしたときに、少し重さを感じるかもしれない。

4)ハンディースタイルもカッコいいが少々手間

スティックを抜いてハンドルを付け替え、ヘッドを抜いてノズルを付けるとハンディー仕様に。すき間掃除に便利だ

一般的にコードレススティック掃除機は、手元にモーターやダストボックスがある「手元重心タイプ」ならスティックを抜いて、「足元重心タイプ」ならハンディー部をそのまま外すことで、ハンディークリーナーに変えられる。一方、BALMUDA The Cleanerは従来とは異なる構造のため、まずスティックとヘッドを外し、別のハンドルとノズルに付け替えることでハンディー仕様となる。

ハンディーにしてもデザインが優れているのは、さすがバルミューダとしかいいようがない。ただ、わざわざ付け替えなければいけないのは、手軽に使いたい人にはハードルが高い。今までの抜くだけでも面倒に感じていた筆者には少なくとも手間に感じる。

以上、7日間使って感じたのは、「掃除機次第で掃除はまだ楽しくなる余地がある」ということだ。市場の流れとしては、掃除機は軽ければ軽いほどいい、という傾向にあり、実際、軽い掃除機は非常に使いやすい。しかし掃除しやすさは、軽さ以外からも追求できるというおもしろさを実感した。

吸引力に関しては正直、強いとはいえない。だが掃除しやすければ掃除の頻度も上がり、結果的に常にきれいな部屋をキープできる。BALMUDA The Cleanerは、家事スタイルを快適に変える新しい暮らしの道具といっていいだろう。

田中真紀子
白物家電・美容家電を中心に、暮らしにまつわるモノやコトを幅広く取材、執筆するフリーライター。リアルな主婦目線で、日々の家事が楽しく快適になる家電の取り入れ方を積極的に発信する。
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