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板チョコレートの品ぞろえは他店をしのぐ「カカオ サンパカ」

3店目は丸の内ブリックスクエア1階の「カカオサンパカ(CACAO SANPAKA)丸の内本店」だ。バルセロナに本店があるチョコレート専門店で、スペイン王室御用達でもある。スペインとチョコレート? と謎に思うが、カカオ豆は赤道直下で雨の多い地域が主な産地となる。中南米で飲み物として利用されていたカカオ豆を16世紀にスペイン人がヨーロッパに持ち込み、広めたのがチョコレートの起源なのだそうだ。

カカオ豆の希少品種を使ったチョコレートをスペイン本国で職人が手作りし、日本に冷蔵空輸する。同店の目玉は品数豊富な板チョコレートだ。ショーケースにずらりと並ぶ姿はなかなか迫力がある。シンプルなダークチョコレート(カカオ成分70%以上)、ミルクチョコレート(カカオ成分40%に乳成分を加えたもの)、ホワイトチョコレートと、それらにスパイスやフルーツ、黒トリュフを加えてアレンジしたものと、多少変動するものの板チョコだけで30種以上を販売。どれもおいしそうで目移りしてしまう。

スペイン王室御用達、現地の職人が手作りしたチョコが冷蔵空輸で届く

また、プレーンなダークチョコ(カカオ分71%のもの)一つでも「エクアドル産」「ベネズエラ産」「マダガスカル産」など全5種の産地違いのカカオ豆のものを完備。さらに甘味料不使用でカカオ成分100%の板チョコも3種あり、血糖値に悩むチョコ好きに好評とのこと。

「当店の板チョコレートの品ぞろえは都内随一だと自負しています。よく通ってくださるお客さまには我々スタッフよりもカカオ豆の味の違いに詳しい方もいらっしゃいます。粒チョコレートはビジネスの手土産としてのご利用が中心で、板チョコはご自宅でテレビを見ながらかじるなど自分用に、お仕事帰りに買われる方が多いです。2009年から営業していますが、男性のお客さまが年々増えていて驚きます」(店長の山本貴雄さん)

以上、丸の内周辺の人気チョコレート店3店を取材した。取材中もこの原稿を書きながらも、チョコを食べまくった2週間。指でつまむと固いのに、口に入れると絶妙な苦味と甘さを放出しながらまったりと溶ける。直前までのイライラをスッと消し、脳内もほぐすような感覚はチョコレート独特のものだ。昨年3月にギネスに認定され、今年9月には国内歴代最高齢が確認されて今も存命中の117歳の日本人女性も好物だそう。食べなくても死にはしないが、人生100年時代にチョコレートは必要なのかもしれない。ストレスフルな男性も、ビジネス街で甘いチョコを買って自分を癒(いや)してみては。

(フードライター 浅野陽子)


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