見た目も味もレトルトを温めただけとは思えない猪肉のハンバーグ

鹿や猪(イノシシ)など天然の野生鳥獣の食肉ジビエは、独特な野性味のある味わいのグルメだ。とかくレストランで食べるものというイメージだが、それをミシュラン星付き店のシェフがお取り寄せ商品に仕立てオンラインで販売するのが「アグレボヘルスフーズ スターシェフライン」だ。

調理・開発担当はミシュランの1つ星を4年連続獲得し、ジビエ料理に定評のあるフランス料理レストラン「ラチュレ」(東京・表参道)の室田拓人オーナーシェフ。ラチュレは、フードロスの削減や森林活性化、絶滅危惧種の保護などに積極的に取り組み、ミシュランが評価する「グリーンスター」にも選ばれている。

お取り寄せできるのは猪肉と鹿肉を用いたハンバーグとギョーザ。「猪と南仏野菜のトマト煮込みハンバーグ」はフレッシュハーブとトマトが力強い猪の肉の味を引き立てている。ハンバーグは、レトルトになっていて温めるだけ。サイドに彩り野菜を添えればりっぱなグルメの一皿だ。

鹿や猪などは耕作地を荒らす有害鳥獣として捕獲された後、大半が廃棄されており、食品ロスともなっている。狩猟免許も持つ室田シェフは、食肉として活用されれば、食品ロス問題にも貢献できるという思いもあったという。そこで九州を拠点に、有機野菜やジビエ肉など原材料は調味料まですべて無添加でのオリジナル商品開発に取り組むアグレボヘルスフーズ(大分県由布市)とタッグを組んだ。ジビエ肉の仕入れと製造には全国のジビエ利用モデル地区に選ばれている大分の「椿説屋」(由布市)が入っている。

高タンパクで低カロリーと栄養面でもジビエは注目の素材の一つ。九州の自然の中で育った動物たちの命をおいしくいただける商品だ。

小野アムスデン道子
世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスに。東京と米国・ポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。
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