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災い転じて福となす

早いもので今年もあと2週間あまりとなりました。皆さんにとって、2020年は一体どんな年だったでしょうか。よかったら少し振り返ってみてください。

私自身で言えば、新型コロナウイルス禍で講演や研修の仕事が軒並みキャンセルとなり、収入が半分以下になってしまいました(涙)。情熱を傾けて必死にやってきた仕事が、「不要不急」のなりわいにすぎないことを痛感させられた1年でした。

といった話をすると、多くの人は気の毒そうな顔をしてくれます。読者の皆さんも、多少はそう思われたと思います。いえいえ、2020年は私にとって素晴らしい年でもあるのです。

たしかに収入の柱であった研修の仕事は激減しましたが、その分だけ本や原稿の執筆にたっぷりと時間を割くことができました。おかげさまで2冊の新刊を上梓(じょうし)することができ、現在も大作を執筆中です。まさに「災い転じて福となす」です。

加えて、講演や研修をオンライン化せざるをえなくなり、ややマンネリ気味だった中身やスタイルを一新することができました。蓄積された知見は、格好の執筆のネタとなります。

何より、久しぶりに家族とゆっくりと過ごせたのがありがたく、今後の人生についても思いをはせることができました。そうそう、大事なことを忘れていました。家族を含め、新型コロナウイルスに感染せずに、健康で1年を終えられそうなことです。

こんな風に、前向きに考えると、「また来年、頑張ってみよう」「来年も大変だろうが、どうにかなるよ」と気持ちが明るくなります。これこそが「ポジティブ思考」のなせる技です。

肯定的な面を意識的に見る

身の回りで起こる出来事そのものに良いも悪いもありません。それをどうとらえるかで、意味づけがなされます。たとえば、コップに半分入った水を見て、「半分もある」「半分しかない」と考えるのは私たち自身です。

物事の肯定的な側面(メリットや機会など)を見るのがポジティブ思考(プラス思考)であり、否定的な側面(デメリットや脅威など)を見るのがネガティブ思考(マイナス思考)です。どちらか片方が正しいわけではありませんが、現代社会では前者がもてはやされています。

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