今年一番「カッコいい!」と思った人物
「まいったな 2020」。今年の夏、明治通りの青山の交差点近くのビルにファッションブランドの「SOPH.(ソフ)」が掲げてちょっと話題になった巨大な看板広告のコピーである。
いやはやまさにホントにそのとおり。コロナでいろいろあり過ぎて、まいったな2020年。「@ニュースなルック」もほとんどがコロナ関連でニュースになる人たちでありました。
さて、そんな2020年の最後に選んだ@ニュースなルックは、筆者が今年一番「カッコいい!」と思った人物、オードリー・タン(唐鳳)氏である。
知らない方のためにプロフィルをざっくりと紹介すると、オードリー・タン氏は台湾史上最年少の35才で閣僚に就任した台湾のIT担当大臣である。なんとアータ、IQ180の持ち主で、生後8カ月で言葉を話しはじめて、幼少期からコンピューターのプログラミングを独学で勉強、「学びたいことは全てインターネットで学べる」と中学を中退、15才で起業して米アップルの顧問も歴任した経歴を持つ、「台湾のコンピューター界における偉大な10人のうちの1人」と称されている超天才なのだ。

オードリー・タン氏の名前が一躍世界に知れ渡ったのは、コロナが世界中にまん延してマスク不足だった時に、マスクの在庫をリアルタイムで確認できるアプリのシステムをわずか3日間で開発。感染拡大防止や市民サービスにテクノロジーでいち早く対応して、台湾のコロナの感染者数を抑えたことだ。この時にタン氏が指揮をとった官も民も巻き込んでの迅速なコロナ対策は、これぞまさに神対応だとミレニアル世代から称賛された。

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