日産ノート ハイブリッド進化、力強く滑らか足さばき

2021/1/10
ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載した新型の「日産ノート」(写真:山本佳吾、以下同)
ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載した新型の「日産ノート」(写真:山本佳吾、以下同)
webCG

8年ぶりに一新された日産のコンパクトカー「ノート」に、その開発に使われたテストコースで試乗。先代で好評だったハイブリッドシステム「e-POWER」に磨きをかけた新型は、驚くほど上質な一台に仕上がっていた。

重責を担う電動モデル

2012年に発売された2代目ノートは、コンパクトなハッチバックながら、より大きなワゴンに迫る後席やラゲッジルームの広さが自慢。それでいてスタイリッシュだという商品力の高さがうけて一躍人気となり、2016年にシリーズハイブリッドの「e-POWER」が追加されると予想を超える大ヒットを記録して、30年ぶりに販売台数ナンバーワンの座を日産にもたらすことになった。

現在の日産は中国以外の日本、欧州、米国といった主要市場でいずれも販売シェアが落ち込んでいるという苦しい状況。日本国内はスマッシュヒットした軽乗用車「デイズ」「ルークス」と新規モデルの「キックス」で巻き返しの機運が高まっているが、ノートに対する期待も大きい。そんな背景もあってか、ノートのフルモデルチェンジは、近年の日産にしては珍しいぐらいの気合の入りようだ。

同社は2020年5月に事業構造改革計画「NISSAN NEXT」を発表したが、そのなかにはホームマーケットである日本の再強化も重要項目として組み込まれている。新しいロゴを身にまとった新型ノートはNISSAN NEXTの第一歩でもあるのだ。

およそ8年ぶりにフルモデルチェンジした「日産ノート」。新型は、エンジンで電力をつくってモーターを駆動する「e-POWER」専用車として販売

基本骨格はこれまでのVプラットフォームからルノー・日産・三菱アライアンスによるCMF-Bプラットフォームへと刷新。ルノー主導で開発されたといわれるCMF-Bプラットフォームは、新興国需要まで対応していたVプラットフォームと違って日欧米など自動車成熟国をターゲットとしている。Bセグメントカーは新興国と成熟国で求められる質の差が大きく、戦略的につくり分けるのがトレンドで、例えばトヨタグループでは成熟国向けがTNGA(Toyota New Global Architecture)、新興国向けがダイハツ開発のDNGA(Daihatsu New Global Architecture)となっている。新型ノートに純エンジン車のラインアップはなく、パワートレインはe-POWERのみとなったが、それも第2世代へと進化している。もともと「充電のいらない電気自動車」と銘打っていたが、新型にはよりEVに近い特性を持たせているという。

コックピット周辺部では、メーターパネルとナビ用画面がひとつながりになったインストゥルメントパネルや、リムの下部がフラットになったステアリングホイールが特徴的
ボディーカラーは、単色が11色で、ツートンカラーが2種類。計13種類から選択できる
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