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寒い日にぴったり 都内の駅近ガッツリ系ラーメン2店

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NIKKEI STYLE

師走に入り、肌寒い日が増えてきた。寒い日にはスタミナが付くガッツリ(G)系ラーメンが無性に食べたくなるものだ。そこで、今回はそんなG系ラーメンを提供する東京都内の新店を2つ厳選して紹介したい。1軒目は経堂の『ウチデノコヅチ』、2軒目は西日暮里の『えどもんど』。味が良いことはもちろん、共に最寄り駅から至近距離というロケーションも有り難い。是非、皆さまも足を運び、心ゆくまで胃袋をラーメンで満たしてもらいたい。

◎ウチデノコヅチ(世田谷区経堂)

~激戦区・経堂のニューフェース。激ウマG系ラーメンを、欲望の赴くままに堪能!~

都内でも比較的古くから「ラーメン激戦区」として知られる経堂エリア。本年6月11日、そんな経堂エリアの小田急・経堂駅北口改札からわずか100m余りという超好立地に、1軒の新店がオープンした。その店の名は、『ウチデノコヅチ』。

一風変わったこの店名は店主、樋口直樹氏の実家(梨農家)の家紋が打ち出の小槌に由来する。打ち出の小槌をひと振りすると、豚や穀類など欲しいものが出てきた、という逸話になぞらえている。ちなみに、打ち出の小槌とは、七福神の1人、大黒天が持つ法具である。

樋口店主は前職のミュージシャンから、「二郎インスパイア系」の実力店『らーめん陸』の店長を経て、満を持して独立を果たしたG系ラーメン作りの名手。

券売機には、基本メニューである「ラーメン」のほか、「味噌ラーメン」「つけ麺」等のボタンが並ぶが、まず初めに召し上がっていただきたいのは「ラーメン」だ。

待ち時間数分で提供される「ラーメン」は、「一つひとつの骨からすべての味を引き出すことに徹底してこだわった」という樋口店主の言葉に違わず、2種類の豚骨の持ち味が完膚なきまでに引き出されたスープの、類まれな芳醇(ほうじゅん)なコクが何といっても魅力。スープの煮込み時間、煮込む際の火の強さから、煮込む前の仕込みに至るまで、最適解が選択されていることが明確に分かる。

スープが舌先に触れた瞬間、錘(おもり)のように重厚なコクを味蕾(みらい)が感知、その後、ひと息つく間もなく、柔らかな豚のうま味が口の中いっぱいに広がる。塩分、うま味のバランスもすこぶる良好である。ボリューミーなG系ラーメンにおいては珍しい、食べ終わりまで好感度が上昇し続ける1杯。そのクオリティーの高さは、名店と謳(うた)われる修業元に勝るとも劣らぬ仕上がりだ。

こんなフルボディーのスープの相棒役を務め上げるのが、店主が選び抜いた名門『三河屋製麺』(東京)製の平打ち麺。麺肌のモッチリとした感触が唇を介して伝わる、存在感のある一品。トロリと粘度があるスープを絡め取り、懸命に口元へと運び込むそのかいがいしさに、食べ手は一種の「愛着」さえ覚える。

肉厚でジューシーな「豚」、紅しょうがの香りが鮮烈な「紅つくね」など、脇役の布陣の仕上がりも上々。色とりどりの「美味しい」が詰め込まれた宝箱のような1杯といっていい。

「味の微調整など、お客さんの要望には幅広く対応していきたい」と店主。店主と一緒に、自分好みの味を探していくのも楽しい。『ウチデノコヅチ』は、そんな願いにもバッチリ応えてくれそうだ。

◎えどもんど(荒川区西日暮里)

~交通の要衝、西日暮里に登場したG系の有望店!重層的な味わいが病み付きに~

西日暮里駅は、都内における交通の要衝だ。JRや東京メトロ、東京都交通局(日暮里・舎人ライナー)の路線が交差し、乗り換えのために同駅を乗降する人も多い。駅を中心に広がる西日暮里エリアは、都内屈指の文教地区としても知られる。日本屈指の進学校で知られる開成中学・高校のお膝元であり、数多くの進学塾や学習塾もひしめく。

本年12月4日、そんな西日暮里の地にオープンしたのが『えどもんど』だ。同店が提供するのは、いわゆる「二郎インスパイア系」と呼ばれるG系ラーメン。

店舗はJR西日暮里駅からは徒歩3分強。日暮里・舎人ライナーの西日暮里駅からなら1分足らずのアクセス良好な場所にある。

店主の猪又穣氏は、きら星のごとく俊英がひしめく東京のラーメン界においても指折りのすご腕職人のひとり。2017年1月に、大門(港区)の地に、煮干しラーメン専門店『中華そばいづる』を立ち上げ、わずか3年あまりで堂々たる実力店のひとつに押し上げた経歴の持ち主だ。

そんな口コミが広まっているのだろう。オープンからまだ日が浅いにもかかわらず、店の前には連日長蛇の列ができる盛況ぶりには驚かされる。

『えどもんど』が提供する麺メニューは、「軌道に乗るまでの間は、メニューを絞り込みたい」との店主の意向で、「ラーメン」とそのバリエーション(豚増し等)のみ。

券売機のボタンに「汁なし担々麺」「汁なし」「限定」の文字が見えるが、これらは今後、段階的に解禁されていくのだろう。

この店の一杯は基本、甘辛い下味が染み込んだ「豚」が1枚載る「ラーメン(豚1枚)」。店主いわく、「スープを構成する肉、骨、香味野菜、醤(しょう)油の風味が口内で一体化し、優麗なハーモニーを奏でる。そんなイメージを目指して作っています」というだけあり、天然素材の持ち味を余すところなく引き出した、骨太かつ重層的な味わいに仕上がっている。

スープの雫(しずく)が味蕾に触れた瞬間、各種素材から抽出された成分が、ひとつの大きなうま味の束と化し、味覚中枢を心地好く刺激。まさに、店主が抱くイメージどおりの仕上がりになっているのが印象的だ。

G系ラーメンのスープは、とかく、うま味が押し付けがましく、終盤に向かうにつれて、けん引力が衰えていく場合が多いが、この1杯に関しては、そんな心配は無用。麺を啜(すす)り終えた後でさえ、音を立てて飲み干してしまいたくなるほどスープの完成度が高い。

スープとタッグを組む「脂」の活躍ぶりも、特筆に値する。上質な甘みをたっぷり蓄えた脂を厳選していることで、スープの素材感を一層際立たせ、コクとキレとの両立を図ることに成功している。

このスープに合わせているのは、太めの自家製平打ち縮れ麺。茹(ゆ)でムラが生じないよう巨大な釜を用い、麺肌に傷が付かないよう平ざるで麺上げする。「スープとのバランスに徹底的にこだわった麺です」との店主の言葉どおり、スープとの相性は、まるで水魚が交わるがごとし。

麺自体のクオリティーも抜群だ。不規則な縮れが絶妙な塩梅(あんばい)でスープを絡め取り、ワシっとした独特の食感が味覚のみならず触覚をも恍惚(こうこつ)の境地へと誘う。デフォルトで300g(通常のラーメンの2倍強)に及ぶ麺量も、少なく感じてしまうほどだ。

「屋号の『えどもんど』は、カプコンの人気ゲーム『ストリートファイター』のキャラクター・エドモンド本田から拝借させていただきました。たくさん食べる力士をイメージして」と笑う店主。そんな話を聞きながら麺を啜っていると、いつの間にやら丼が空っぽに。店を出る頃には、すっかり『えどもんど』の虜(とりこ)となっていた。

(ラーメン官僚 田中一明)

田中一明
1972年11月生まれ。高校在学中に初めてラーメン専門店を訪れ、ラーメンに魅せられる。大学在学中の1995年から、本格的な食べ歩きを開始。現在までに食べたラーメンの杯数は1万4000を超える。全国各地のラーメン事情に精通。ライフワークは隠れた名店の発掘。中央官庁に勤務している。

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