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お年玉でお金を学ぶ 子どもに管理させ1年やりくり

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NIKKEI STYLE

早いもので、2020年も年末を迎えます。クリスマス、お正月と子どもたちが楽しみにしているイベントがたくさんです。今年は新型コロナウイルスの影響で、例年ほど親戚と集まることがないようにも感じます。そのためもらえるお年玉にも影響が出て、少なくなってしまうのかもしれませんね。それでもいくらもらえるだろうか、何を買おうかなど楽しみにしているお子さんも多いことでしょう。

みなさんは、子どもがもらったお年玉はどうされていますか? けっこう、各家庭によって異なるようです。全額を子どもに管理させる家もあれば、子どもに頂いたお年玉の中から、相手のお子さんにお年玉を渡すなどするご家庭もあるようです。「全額は難しい」といわれてしまうかもしれませんが、お年玉はできるだけ子ども自身に管理させてあげてほしいと思っています。大事なのは「管理」です。全部あげてくださいと言うのではありません。お年玉は子どもが年に一度手にする大金です。単に任せるのではなく、その使い道をよく相談し、ルールを決めていくなどすることが、管理するということです。

金額が大きいから親が預かり、必要な分だけ渡すというやり方をされるご家庭がよくあるのですが、これでは子どもは自分のお金がいくらあって、何に使って、今いくら残っているのかというようなことを考えにくくなってしまいます。また「親にとられた」と感じたり、「お年玉は正月にしか使えない」などと、正しいとはいいがたい捉えをすることもあるようです(筆者は子どもの頃、そのように思っていました)。こういったことは避けたいもの。

できれば、お年玉では1年間を通しての「こづかいのやりくり」を覚えてほしいと思います。つまり、お年玉を活用し「毎月のこづかいではちょっと足りない」という支出を賄うなど、家計で言う「特別支出」をカバーするようなやりくりを学んでほしいのです。

我が家の場合をお伝えしましょう。我が家では、お年玉は意識して多めに渡すようにしています。親戚が少ないので、親が頑張るのは懐が痛いのですが、これが子どもたちの「こづかいやりくり費」になります。もらったお年玉をまとめて2万円、3万円になると子どもたちそれぞれと相談し、この正月時期に何を買うか、この1年間でどのくらいの金額を「こづかいの補填用」としてとっておくかを話し合います。お年玉を使う楽しみを持ちながら、1年間困らないようにこづかいをやりくりすることも考えるので、いくら手元に置いておくのか真剣に考えます。それらと合わせ、いくらを貯金するかも相談します。

小学生のこづかいは、月500~1000円程度。お友達の誕生日にプレゼントを買うとか、ほしい服ができたとかいう場合は、こづかいだけでは到底足りません。ですが、不足するたびに親が支払うと、こづかいの意味が薄れます。ですから、そういうとき補填にお年玉を活用するのです。

子どもは「自分の持っているお金の中でやりくりする」ことを覚えますし、親は家計から臨時支出がなく、一石二鳥です。我が家では、小学生は1万円ほど、中学、高校生は1万5000円ほどを手元に残しています。年の途中で「こづかいが足りないから、少しカンパして」ということはありません(仮に頼まれても、渡してはいけないと筆者は考えます。一応、事情があるかもしれないので話は聞きますが)。全てお年玉の残りの中でやりくりしてもらうのです。

使う予定のお金以外は、今後の「何か」のために貯金しておきます。その貯金は、ある年代になったときに「欲しい」と思ったものを買うこともありますし、長くとっておいて成人近くなってからの一人暮らし資金になったりもします。使途未定な貯金です。もちろん、年の途中で、年初には想定していなかったものの購入のために引き出すこともあります。ですが、引き出すのは親と相談したり、家族マネー会議で検討したりした後ですから、むやみに引き出すことはありません。

このように、「自分がもらったお金は自分で使い道を考える」ということが当たり前になってくると、子どもはお金の使い方の「加減」を覚えていきます。感覚的なことですが、これがとても大切なことだと思っています。お年玉は、子どもに金銭感覚を身に付けさせ、金銭教育に役立つものでもあるのです。

ところで、世の中の子ども達はお年玉をいくら程度もらっているのでしょうか。おもちゃメーカーのバンダイは年に数回「こどもアンケート」という調査を実施しています。調査の内容は多岐にわたりますが、子どもに関連する内容ばかりで、その中に「小中学生のお年玉に関する意識調査」があります。過去数年のうちに、3回ほど行われています。その最新データによると、小中学生のお年玉の平均額は2万5000円ほどだそうです。子どもにとっては大きな金額といえるでしょう。

ちなみに、同調査によると、子どものお年玉の使い道の第1位は、数年にわたり「貯金」だそうです。大人のボーナスの使い道と同じような結果で、面白いですよね。ですがため込むばかりを覚えるのではなく、上手に使うこともぜひ学んでほしいもの。じっくり考えてお金を使うようになると、自然に、これはいま必要、これは待てる、という支出の強弱をつけられるようになるでしょう。ぜひ、その機会としてお年玉を活用したいものです。

横山光昭(よこやま・みつあき)
家計再生コンサルタント、株式会社マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、家計の確実な再生をめざし、これまでの相談件数は2万3000件を突破。著書に『はじめての人のための3000円投資生活』『年収200万円からの貯金生活宣言』など。オンラインサロン「横山光昭のFPコンサル研究所」を主宰。

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