屋敷 劇場の出番が入ってた人は、基本的にスケジュール空いてたからね。フットワーク軽くできるのは、このスタイルならでは。それに会社じゃないから、ディレクターが飛ばされることもないし。

嶋佐 「オールナイトニッポン0」のときの形を取ってるんで、90分なんですけど、2人で1時間近くしゃべって、最後10分ずつ、1人ずつのフリートークをするんです。強いて言えば、それが苦手(笑)。

屋敷 2人だけでやってたら絶対やめてる(笑)。でもスタッフの目線があるから。

嶋佐 「オレ、フリートーク嫌だ」は言えないですね、はははは!

屋敷 でもそれは健全やねん。仕事だから。本来、やらんでええことなんですけど、どっかに仕事っぽさはあったほうが。嫌なこともやるのは大事な気がする。

有料会員向けトークも視野

今後ラジオ局からレギュラーのオファーが入る可能性もあるが。

嶋佐 YouTubeでやりたいことはできてるんですよね。

屋敷 終わらされたり始まったりするのが、ちょっとうんざり、みたいな(笑)。もし声がかかったらありがたいですけど。

嶋佐 毎週はやっちゃってるし、単発だったらうれしいです。全く違う形の、例えばみちょぱと一緒だったりしたら全然やります(笑)。

屋敷 今考えてることがあって。昔はテレビに出つつも、深夜ラジオで好き放題やれましたが、YouTubeってアーカイブに残すものじゃないですか。先日久しぶりに、配信なしの単独ライブみたいなことをやって、余った15分でどこにも流せへんような話して、楽しかったんです。もう1個、オンラインサロンとかで、有料会員向けのトークをやってもええかなって。

嶋佐 それは確かにいいかも。

屋敷 Spotifyとか音声コンテンツがアメリカではめっちゃ人気あるじゃないですか。課金してもらって、自分らの好きなことしゃべるっていうのはありかなと思ってます。金儲けというよりは、お客さんを選ぶ感じ。100円だけでも、コメントの民度が全然変わるんで。『ニューラジオ』の目標としては、普段は生で見てくれている人は2000人くらいなんですけど、『キングオブコント』決勝のときは8600人ぐらいいたんですよ。アベレージで1万とか超えたら、また違う世界になりそう。

嶋佐 今『ニューラジオ』の輪が広がっていて、いろんな芸人が同じ形でやってるんですよ。僕はそれがどんどん大きくなっていったら面白いだろうなって。

屋敷 続けてきて良かったと思うのは、今テレビ出演が少しずつ増えていて、そこでラジオみたいな自分らが出せたときに手応えがあるんですよね。そのコツをつかんで、バラエティで常にそのモードを発動できるようにしたいです。

「乃木坂46・山崎怜奈 ラジオの良さ、自分に似ている」>>

『ニューヨークのニューラジオ』
 2人がフリートークを繰り広げる90分。2019年1月に開設した「ニューヨーク Official Channel」内で、毎週日曜に生配信している。「ニューラジオ」の名前は他の芸人にも広がっており、ダイタクのほか、オズワルド、ジェラードン、バビロンらが同様の形でラジオ配信している。(日曜22時~23時30分/YouTube「ニューヨーク Official Channel」で配信)
特集 僕たちのラジオデイズ
マイク1本、声だけでコミュニケーションするラジオは、タレントとリスナーの双方にとって親密度の高いメディアだ。再評価が進むラジオの魅力を、人気パーソナリティーたちに聞いた。

●草彅剛×香取慎吾(前編)「もしラジオがなければこの3年は…」
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(聞き手 宮地ケンスケ、構成 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2020年12月号の記事を再構成]

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