お笑い芸人のニューヨーク YouTubeラジオの先駆者特集 僕たちのラジオデイズ(5)

日経エンタテインメント!

9月に開催された『キングオブコント』決勝で、結婚式の余興とヤクザのネタを披露し、準優勝したニューヨーク。現在テレビ出演が急増しているが、彼らのラジオにも関心が集まっている。それは、YouTubeを使って、毎週ラジオ番組を配信するというもの。YouTubeを使う芸人はまだ少数派だった2019年1月から、このスタイルで『ニューヨークのニューラジオ』をスタート。しかも生配信ということで、この分野の先駆けとなった。

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嶋佐和也(左)1986年5月14日生まれ、山梨県出身。屋敷裕政(右)1986年3月1日生まれ、三重県出身。2010年結成。『M-1グランプリ2019』第10位、『キングオブコント2020』準優勝。『ウチのガヤがすみません』(日本テレビ系)などテレビ出演が増加中(写真:中村嘉昭)

屋敷裕政 ラジオは16年から17年まで『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)、17年から18年まで『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)をやってたんですよ。それが18年になくなって。その年、「キングオブコント」は2回戦、「M-1」は準々決勝で落ちたんですけど、賞レース次第で全部が決まるみたいな感じがしんどくて。それやったら、自分らでレギュラー番組みたいなの作ったらいいんじゃないかと思ったのが最初です。

嶋佐和也 僕もまたコイツとラジオをやりたいって気持ちがあって。ラジオきっかけで僕らを知ってくれたリスナーさんが結構いたんですよ。テレビにもそんな出てないし、そういう人たちに向けてコミュニケーションを取れる場があったほうがいいよなって。

まず始められたことに満足

屋敷 やるからには、2人だけでダラダラやるんじゃなくて、カチッと大人を入れて、プレッシャー感じるぐらいなほうがいいってことで、『オールナイトニッポン0』時代のスタッフさんに声をかけたんです。そしたら、すぐに「やろう」って乗ってくれました。

嶋佐 ラジオ配信だけでなく、同時に毎日何か動画を上げていくことにもなって。ラジオをたくさんの人に聴いてもらうために、YouTubeも広げておいたほうがいいかなっていう。

屋敷 でも何より、ラジオを始められたことに満足しましたね。機材をイチからそろえて。「これはいいぞ」って、うれしかったです。

嶋佐 昔のリスナーさんは反応してくれました。でもそのくらいで、全然登録者数が増えない(笑)。

屋敷 「芸人が面白いって言ってくれとるから、ま、ええか」って。

嶋佐 この間の「キングオブコント」でちょっと増えたけど、結局この2年弱、1回もバズったことがないんですよ。

屋敷 こんな時代ですが、動画が一人歩きしたことは皆無です(笑)。

放送局に縛られることなく、ラジオを発信してきた。自分たちでやることのメリットは?

屋敷 ラジオ局でやらせてもらって、スポンサーさんおったりすると、やっぱり緊張しますよ。今は自由で、でも緊張感がないわけでもなく、そのあんばいが絶妙です。

嶋佐 良かったなと思ったのは、新型コロナで劇場がストップしたとき。時間はあるから、毎日いろんなゲストを呼んで話すっていうのを勝手にやったんです。交通費程度で、先輩から後輩まで、1カ月くらいいろんな人が来てくれて。

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