何が人にお洒落と思わせるのか。形のないものゆえ言葉で表すのは難しいが1つ確実にいえるのは、お洒落な人たちは総じて「おや?」と感じさせたり、驚かせる演出に長けているということだ。「休日キャメル」と「休日ダブル」は、そんな意外性をオフスタイルで醸し出すのに、今、最も好都合なジャケットである。
Camel Jacket 洒脱さと品格がともに滲み出る休日キャメル
まずは「休日キャメル」から見ていこう。ベージュほど淡くなく、ブラウンほど濃くないミドルトーンのキャメルカラーは、洒脱と落ち着きを兼ね備えた色味。ビジネスシーンでは珍しいカラーだけに見た目にも新鮮で、人目を惹く。要はそのジャケットを着るだけで、さらりと洒落て映るというわけだ。カジュアルな装いに投入すれば、リラックスした趣を損なうことなく品のよさも演出することが可能。色合わせの自由度もすこぶる高く、いいことずくめの選択といえる。
印象柔らかな淡色コーデへ キャメルが優雅に映える
■LARDINI(ラルディーニ)
定番の「スペシャルライン」より、品のいい艶を帯びたキャメルカラーのカシミアジャケット。コンパクトな肩幅と程よいウエストシェイプに、モダンな印象が薫る一着だ。インナーには、メリハリの効いたボーダーのパネルニットを選択。白のコーデュロイパンツが、キャメルの優雅さを後押しする。13万6000円(ラルディーニ 東京店)
キャメル×ブラックはシックに装う鉄板の配色
■RING JACKET(リングヂャケット)
なめらかな起毛感が心地よい、ドーメル社のキャメルヘアー生地を用いたジャケットだ。ベースは最新モデルの“290”。目付400gを超えるしっかりした生地でありながら、生地一枚を羽織るかの様に仕立てられたその一着は、まるで重さを感じさせない。柔らかなタッチが、キャメルのもつ洒脱さを際立たせている。インナーには黒のニットポロを合わせて上品に。中庸トーンのキャメルは基本的に色を選ばないが、黒とはとりわけ相思相愛ともいうべき好相性。印象がシックに引き締まる。14万円(リングヂャケットマイスター206 青山店)