検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

漫才コンビのナイツ ラジオ生放送、週15時間半の秘訣

僕たちのラジオデイズ(3)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

日経エンタテインメント!

今年、ラジオ界で最も存在感を示したのはナイツだろう。この秋、ニッポン放送は昼に新しいワイド番組『ザ・ラジオショー』を編成。月曜から木曜のパーソナリティーをナイツが務めている。彼らにとっては、同局の『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』『ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)に続き、3本目のラジオレギュラーだ。ただ、帯番組ということで一気に出演時間が拡大し、1週間に昼の生放送を15時間半も行う計算に。このインパクトは大きく、多くの記事にもなった。

<<「草彅剛×香取慎吾のラジオ観 想像かき立てる見えない良さ」

土屋伸之 月曜から木曜ということで、最初に事務所から話を聞いたときはまあ、「多いな」とは思いました(笑)。でも、ラジオだとテレビのトーク番組より、漫才とか寄席に近いテンポでしゃべれるので。もちろん、ありがたいお話だと思いました。

塙宣之 着替えなくてもいいですしね。『ちゃきちゃき大放送』が土曜で、金曜は空くので、今やっている番組との兼ね合いもうまくいったんだと思います。レギュラーがたくさんあったら、無理ですもんね。

土屋 打ち合わせは何度かしたんですけど、僕たちの意向がどうっていうよりも、すでに大体決まってる感じでした。

塙 「笑いをテーマに」とか、「深夜ラジオみたいなノリを昼間にできれば」みたいな感じでしたね。結構長めにフリートークするんですよ。昼間の番組だと、情報が入るイメージがありますけど、深夜ってみんなダラダラ30分くらいしゃべるじゃないですか。冒頭の30分は、そんな雰囲気で。週に4日、30分のフリートークっていうと、大変だって言われるんですけど、僕はハードルが低くなってると思うんです。「1週間あったのにそれかよ」っていうよりは、「薄いけど毎日よく頑張ってるね」って。

土屋 いやいや、「薄い」って……。そのオープニングの30分のこととか、番組内で曲をかけないとか、全然聞いてなかったんです(笑)。直前に言われて、「えっ、そうなの?」って。放送が始まる前に1回、通し稽古みたいなリハーサルをやったときに、初めて知りました。

トークの体内時計を磨いて

曜日ごとのパートナーは、平野ノラ、山崎ケイ(相席スタート)、安藤なつ(メイプル超合金)、箕輪はるか(ハリセンボン)と、全員女性芸人。ゲストにも、初回の高田文夫以外は、アンガールズやミキといった芸人を迎えており、笑いの絶えないトークで引き込んでいる。

塙 パートナーは全員タイプが違うんですよ。(平野)ノラちゃんは何を言うか分からない面白さがあるし、(山崎)ケイちゃんは1番ラジオに慣れてるので、TBSの出水(麻衣)さんみたいなアナウンサーの人と一緒にやってるような安心感がある。(安藤)なっちゃんはキャラが強いし、(箕輪)はるかちゃんはおとなしいから、木曜だけちょっとテンションが低いんですよ(笑)。しかも、木曜は11時30分からの『ビバリー昼ズ』が終わってから急いで移動して入るから、すぐに「どうですか、はるかちゃん」って振っちゃうんで。悪いなと思ってるんですけど(笑)。

土屋 あと、いつも木曜だけスタジオがめちゃくちゃ寒いんですよね。あれ何なんだろう。『ビバリー』から移動して、着いた途端に始まるから、「温度上げてください」って言えなくて。もう1つ困ってるのは、月曜に高田(文夫)先生が来るのか来ないのかはっきりしないこと(笑)。3週目は来なかったんですよ。「散歩の待ち合わせまで時間が空いてるからちょっと来た」っていうときもあったし、トリッキーというか。高田先生が来るか来ないかで全然雰囲気が変わるんで。リスナーさんはそこも楽しんでるかもしれないですけど。

塙 ゲストは今のところ、関係性のある芸人さんばかりで。芸人って数が多いですし、もうずっといけるんじゃないかな。

土屋 ゲストにはお笑いファン目線で、興味があるところを聞いてます。僕たちが知らないコンビとか出てくるのも楽しみですね。どういう感じで結成したか、みたいなことだけでも十人十色だし。芸人ならではの話題だと、1回、漫才師がコントをやるのはどうか、みたいな議論が、日をまたいで発生したことがあって。そういう予想外の展開も面白いですね。

『ラジオショー』は2時間半、『ビバリー』は1時間半、『ちゃきちゃき』は4時間の生放送。長時間話すコツはあるのだろうか。

塙 自分が思ってることとか、昨日、今日あったことをしゃべればいいので、そんなにできないことではないですよ。困ったらメールを読めばいいし。でもまあ、『ラジオショー』の30分のフリートークで言うと、1つの話が5分くらいだとして、それが6個あればいいってことですから。寄席で15分漫才やるときも、このブロックが2分、ここは3分とかって、何となく分かるんですよ、20年やってきて。だから、ある話題でノラちゃんが熱量あったら、「ここは5分はいくな」とか、何となく時計見ながらやってる感じ。だんだん体で覚えられればいいですけど。

土屋 『ちゃきちゃき』は13分くらいなんですよ。

塙 寄席も15分なので、大体そのくらいのトークの体力で来てるから、それを2つ分と思えば。昔、島田紳助さんの番組に出たとき、収録時間とは別に、最初にフリートークをして、それがぴったり1時間で。(明石家)さんまさんも、2時間ぐらい収録してちらっと時計見て、「撮れたな」って感じで急に終わらせたりするんですけど、ああいう体内時計みたいなのはすごいなと思います。そういうのが出来てくるといいですよね。

放送の時間帯は気にしない

出演する3番組はいずれも昼の生放送。時間帯によってリスナー層に特性がありそうだが、あまり意識していないと言う。

塙 自分が面白いと思うことを話しているので、「朝だから」とか「昼だから」とか、僕はあまり考えたことがないですね。「この時間帯はこういう人が聴くから」とか考えちゃうと、中途半端になりますよ。僕が子どもの頃聴いてたラジオも、普段は人があまり言わないことを言ってるとか、そういうのが醍醐味だったし。自分たちのスタイルでやって、結果的に「ハマりませんでした」ってなったら、それはしょうがない。

土屋 今『ラジオショー』で、「団地の掟」とか「重機ハイブリッド川柳」とか、ほとんどのコーナーを「大丈夫かな」と思いながらやっていますけど、もしダメだったら「変えます」ってことでいいんじゃないですかね。

塙 「番組の違いを意識してるか」とも聞かれますけど、あまり変わんないですよ。同じような空間にマイクがあって、座ってるだけなので。寄席でいうと、同じくらいの大きさの、池袋演芸場と新宿末廣亭とか、そんな感じ。スタッフさんが慣れてるか、慣れてないかとか、それだけですね。『ラジオショー』は曜日で担当者が変わるので、毎日呼吸が違うというか。『ちゃきちゃき』はもう5年やってるので。

土屋 僕はそれどころじゃなくて、パニックです。何の番組やってるか分からなくなるときがある(笑)。もうメールアドレスも間違えましたし。『ラジオショー』で『ビバリー』のアドレス言ってしまって。

これだけ出演が増えるなか、改めて感じるラジオの魅力は?

土屋 近い距離感でのやり取りは楽しいですよね。『ラジオショー』が始まって、リスナーさんがかなり参加してくれてる感じなんです。メールでツッコミだったり、ボケを送ってくれて。一緒にネタをやってる感覚。面白い人たちが聴いてくれてるんだなって、そこで実感できてます。それに、売れないときにバイト中にラジオを聴くのが楽しみだったり、ずっとなじみがあるものなので、出られる側でいられるのはうれしいです。

塙 昔の師匠とか、ラジオしか聴いてなかった人が多いから、伝統あるものを僕らがやるっていうのは、いいのかもしれないですね。テレビやYouTubeは何でもアリだけど、ラジオって、マイク1本でしゃべるしかない。僕は昔、伊集院(光)さんの顔なんか知らないで、ラジオ聴いてたんですよ。勝手にイケてる感じを想像してたけど、テレビで見たらすごい太った人だった(笑)。そこに夢があるというか。見た目とかどうでもよくて、落語もそうですけど、しゃべりだけで人を笑わせるっていうのが、シンプルにカッコいい。僕、もっとラジオやりたいですけどね。深夜もね、全然オファーがないし。菅田将暉君もやってるのに。

土屋 もう無理だよ、深夜は(笑)。でも僕も、今またラジオ愛が盛り上がってきてるんですよ。リスナーさんのメールもたくさん読みたいですし。『ちゃきちゃき』だったら「ちゃきっ子」、『ビバリー』だったら「ビバリスト」って、リスナーの愛称があるので、『ラジオショー』でも何かつけたいですね。

塙 内海桂子師匠に弟子入りして、浅草でやってたところで、高田先生の目に留まって『ビバリー』のレギュラーになって、そこで永六輔先生を紹介してもらった流れで『ちゃきちゃき』が始まって、5年やってきたから『ラジオショー』が決まったと思うんです。段階を経ての15時間半だから、そこまで意外ではないですよ。楽しみながら頑張りたいです。確かに長いですけどね(笑)。

「ファーストサマーウィカ 深夜ラジオ、下ネタは知的に」>>

『ナイツ ザ・ラジオショー』

 「笑い」にこだわった2時間半の生放送。パートナーは、月曜が平野ノラ、火曜が山崎ケイ、水曜が安藤なつ、木曜が箕輪はるか。金曜パーソナリティーは中川家。(月~木曜13時~15時30分/ニッポン放送)
特集 僕たちのラジオデイズ
マイク1本、声だけでコミュニケーションするラジオは、タレントとリスナーの双方にとって親密度の高いメディアだ。再評価が進むラジオの魅力を、人気パーソナリティーたちに聞いた。

●草彅剛×香取慎吾(前編)「もしラジオがなければこの3年は…」
●草彅剛×香取慎吾(後編)「想像かき立てる見えないラジオの良さ」
●ナイツ「漫才コンビのナイツ ラジオ生放送、週15時間半の秘訣」
●ファーストサマーウィカ「深夜ラジオ、下ネタは知的に」
●ニューヨーク「YouTubeラジオの先駆者」
●山崎怜奈(乃木坂46)「ラジオの良さ、自分に似ている」
●空気階段「リスナーが親近感持つ理由は?」
●パパラピーズ「YouTuberがラジオで戸惑ったこと」
●工藤大輝(Da-iCE)

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2020年12月号の記事を再構成]

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_