漫才コンビのナイツ ラジオ生放送、週15時間半の秘訣僕たちのラジオデイズ(3)

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今年、ラジオ界で最も存在感を示したのはナイツだろう。この秋、ニッポン放送は昼に新しいワイド番組『ザ・ラジオショー』を編成。月曜から木曜のパーソナリティーをナイツが務めている。彼らにとっては、同局の『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』『ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)に続き、3本目のラジオレギュラーだ。ただ、帯番組ということで一気に出演時間が拡大し、1週間に昼の生放送を15時間半も行う計算に。このインパクトは大きく、多くの記事にもなった。

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塙宣之(左)1978年3月27日生まれ、千葉県出身。土屋伸之(右)1978年10月12日生まれ、東京都出身。2001年に漫才コンビを結成。寄席でも活躍中。テレビレギュラーは、『ナイツのHIT商品会議室』(チバテレビ)、『お笑い演芸館+』(BS朝日)ほか(写真:中村嘉昭)

土屋伸之 月曜から木曜ということで、最初に事務所から話を聞いたときはまあ、「多いな」とは思いました(笑)。でも、ラジオだとテレビのトーク番組より、漫才とか寄席に近いテンポでしゃべれるので。もちろん、ありがたいお話だと思いました。

塙宣之 着替えなくてもいいですしね。『ちゃきちゃき大放送』が土曜で、金曜は空くので、今やっている番組との兼ね合いもうまくいったんだと思います。レギュラーがたくさんあったら、無理ですもんね。

土屋 打ち合わせは何度かしたんですけど、僕たちの意向がどうっていうよりも、すでに大体決まってる感じでした。

塙 「笑いをテーマに」とか、「深夜ラジオみたいなノリを昼間にできれば」みたいな感じでしたね。結構長めにフリートークするんですよ。昼間の番組だと、情報が入るイメージがありますけど、深夜ってみんなダラダラ30分くらいしゃべるじゃないですか。冒頭の30分は、そんな雰囲気で。週に4日、30分のフリートークっていうと、大変だって言われるんですけど、僕はハードルが低くなってると思うんです。「1週間あったのにそれかよ」っていうよりは、「薄いけど毎日よく頑張ってるね」って。

土屋 いやいや、「薄い」って……。そのオープニングの30分のこととか、番組内で曲をかけないとか、全然聞いてなかったんです(笑)。直前に言われて、「えっ、そうなの?」って。放送が始まる前に1回、通し稽古みたいなリハーサルをやったときに、初めて知りました。

トークの体内時計を磨いて

曜日ごとのパートナーは、平野ノラ、山崎ケイ(相席スタート)、安藤なつ(メイプル超合金)、箕輪はるか(ハリセンボン)と、全員女性芸人。ゲストにも、初回の高田文夫以外は、アンガールズやミキといった芸人を迎えており、笑いの絶えないトークで引き込んでいる。

塙 パートナーは全員タイプが違うんですよ。(平野)ノラちゃんは何を言うか分からない面白さがあるし、(山崎)ケイちゃんは1番ラジオに慣れてるので、TBSの出水(麻衣)さんみたいなアナウンサーの人と一緒にやってるような安心感がある。(安藤)なっちゃんはキャラが強いし、(箕輪)はるかちゃんはおとなしいから、木曜だけちょっとテンションが低いんですよ(笑)。しかも、木曜は11時30分からの『ビバリー昼ズ』が終わってから急いで移動して入るから、すぐに「どうですか、はるかちゃん」って振っちゃうんで。悪いなと思ってるんですけど(笑)。

土屋 あと、いつも木曜だけスタジオがめちゃくちゃ寒いんですよね。あれ何なんだろう。『ビバリー』から移動して、着いた途端に始まるから、「温度上げてください」って言えなくて。もう1つ困ってるのは、月曜に高田(文夫)先生が来るのか来ないのかはっきりしないこと(笑)。3週目は来なかったんですよ。「散歩の待ち合わせまで時間が空いてるからちょっと来た」っていうときもあったし、トリッキーというか。高田先生が来るか来ないかで全然雰囲気が変わるんで。リスナーさんはそこも楽しんでるかもしれないですけど。

塙 ゲストは今のところ、関係性のある芸人さんばかりで。芸人って数が多いですし、もうずっといけるんじゃないかな。

土屋 ゲストにはお笑いファン目線で、興味があるところを聞いてます。僕たちが知らないコンビとか出てくるのも楽しみですね。どういう感じで結成したか、みたいなことだけでも十人十色だし。芸人ならではの話題だと、1回、漫才師がコントをやるのはどうか、みたいな議論が、日をまたいで発生したことがあって。そういう予想外の展開も面白いですね。

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