預貯金じゃだめ? 自分年金づくりに投資信託のワケ

写真はイメージ=PIXTA
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誰もが気になる老後のお金。公的年金だけでは足りないので、「自分年金」をつくる必要がある、ということは理解できるでしょう。でも、そのために積立投資をしましょう、と言われると「なんで投資なの? 預貯金じゃダメなの?」と思う人もいるかもしれません。

今回は「自分年金」づくりになぜ投資が必要なのかを考えてみましょう。

預貯金でお金は増えない

「自分年金が必要なら、若いうちから預貯金でお金を積み立てておけばいいのでは?」と思うのももっともなこと。今の現役世代の親が若かったころは金利が高かったので、投資などしなくても預貯金だけでお金を増やすことができました。だから「預金だけでいい」「投資なんて必要ない」と思っている人がたくさんいます。

バブル時代と呼ばれる30~40年ほど前は、定期預金(1年もの)の金利が6%ぐらいありました。金利6%の1年定期を自動更新していくと、元金に利息がついて新たな元金となり、それにまた利息がつくという形で、雪だるま式にお金が増えていき、12年で残高が約2倍になります。こういう時代は預金だけしていればよかったのです。

でも、金利はその後下がり続け、25年くらい前からはずっと1%を下回り、2016年には日本銀行がマイナス金利を導入。現在、多くの銀行の定期預金金利は0.002%にすぎません。利息などないといっていいくらいの水準です。

毎月2万円ずつ30年間積み立てたとき、金利が0.002%だと、30年後の残高は720万2166円。30年でたった2166円しか増えません。利息からは税金が差し引かれるので、もっと少なくなってしまいます。今のような超低金利の時代に預金をしてもお金はほとんど増えないのです。

今の現役世代が老後を迎えるまでにまた預金金利が高くなる可能性もないとはいえませんが、かつてのような金利6%ということはもうないでしょう。「金利が上がるかも」と思って預金だけしていて、老後を迎えたとき「やっぱり上がらなかった」となったのでは手遅れ。自分年金をつくるには、預金以外の金融商品に投資しなければなりません。

もう「預金だけでいい」「投資なんか必要ない」という時代ではなくなっているのです。

株や債券ではなく「投資信託」

預金でお金が増やせないのなら、値上がりしそうな株を買ってドカンともうけたらいいじゃないか、なんて思う人もいるかもしれませんが、それが簡単にできるなら、みんながそうしているはずです。

株はうまくいけば投資したお金が10倍以上になるなど大きな利益を得られることがある半面、大きく値下がりする可能性もあり、全般的には値動きが大きい、つまりリスクが高いといえます。

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投資信託でお金を増やすには時間がかかる