Men's Fashion

大人のダウンはデザインすっきり 機能で「一芸」競う

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2020.12.10

全国のアパレルショップの情報を集めたウェブメディア「FACY MEN(フェイシーメン)」。提供元のファッション系ベンチャー、スタイラー(東京・渋谷)が、月間100万人を超える利用者の閲覧情報を分析、次のトレンドを読み解く。




FACY MENのメディア内では「トップス」、「シューズ」、「アウター」カテゴリーの記事がよく閲覧されていた。

アウターに関連する記事の内容を詳しく見てみると、頻出語の首位は「ダウン」だった。

2019年が記録的な暖冬だっただけに、この冬は寒さが厳しく感じられる日も多くなりそう。アウターの中でも防寒性が高いダウンジャケットは、そろえておくと頼もしいアイテムだ。今年はデザイン性だけでなく、保温性にもこだわった一着を選びたい。今回はFACYに登録する各店が薦めるダウンジャケットを紹介する。

軽さと保温性を追求 老舗ダウンブランドの王道デザイン

「長年着ることを考えると、はやり廃りのないシンプルなデザインの一着を選ぶのがおすすめです」

そう語るのは東京・渋谷にある「ZABOU(ザボウ)東京」の大井勇人氏だ。Crescent Down Works(クレセントダウンワークス)の一着を選んでくれた。

シアトル創業の老舗ダウン専門ブランドの定番モデル。表地にはコットン60%、ナイロン40%の割合で混紡した、通称“ロクヨンクロス”を使用。着込むごとに生まれる経年変化も楽しめる。Crescent Down Works / Classico Parka 9万5700円(税込み)

「ブランドがスタートした70年代の雰囲気を感じさせる、クラシカルなデザインが特徴です。主張が強すぎず、幅広いスタイルになじんでくれます。いい意味で“普通”の一着ですね。グリーンやオレンジなど、近年のダウンジャケットではあまり見かけないレトロな配色も魅力です」

同店では計4色を取り扱う。グリーンとオレンジは裏地がベージュのバイカラー仕様

大井氏によると、保温性へのこだわりも人気の理由なのだという。

「中綿にはフェザー(羽根)を使わず、上質なダウン(水鳥の胸部分に生えている羽毛)のみを採用しています。軽さと保温性を突き詰めた一着です。ダウンジャケットの中でも最高品質と言えると思います」

ブラックとネイビーは裏地も同色で統一。都会的な雰囲気の着こなしにもマッチする