この世に豆腐があって本当に良かった、と五十歳を過ぎてから思う(イラストはイメージ=PIXTA)

豆腐という食べ物があって本当に良かったと思ったのは、五十歳を過ぎて、逆流性食道炎が持病となった頃からである。揚げ物や脂っこい物は、気持ちが食べたくても胃が受け付けなくなった。また、就寝の四時間前までには夕食を済ませておかなくてはならない。でないと朝起きた時に、胃の上の方が胸焼けしている。悪化すると、胸痛という激しい痛みが襲ってくるのがわかっているので怖くてストレスになり、夫から遅い夕食に誘われると、病気を理解してくれてない気がしてケンカになったこともあった。

だがありがたいことに、日本ではどんな飲食店でもたいがいは冷ややっこを置いている。すき焼きや鍋料理には必ずと言って良いほど豆腐が入る。焼肉店には豆腐ステーキがある。ちょっと遅くなった夕食でも、私は豆腐をさながらオアシスのように食せば良いのだ。

特に汁物にすると、つゆとも具とも味なじみが良いので全部一緒に食べられることから、豆腐料理は栄養バランスのとりやすい料理なのだそうだ。

とにかく、下ごしらえがいらない、家計に優しいなど、私には豆腐は救世主のような存在となった。

日本豆腐協会のホームページを見ると、豆腐の植物性タンパク質やカルシウム、ビタミンB類の美肌などへの効果や不飽和脂肪酸が血液の循環を良くするなど、健康効果を紹介している。

熱々の豆腐料理を味方にして、冬を乗り切るぞ。

高木美保(たかぎ・みほ)
1962年生まれ、東京都出身。84年、映画「Wの悲劇」でデビュー後、ドラマ「華の嵐」の主役をはじめ、NHK大河ドラマ等に出演。またバラエティー番組にも挑戦し、人気を集める。98年11月、自然と共にある生活を求めて、栃木県那須高原に住まいを移し、農業にも取り組む。現在は芸能活動に加え、講演や執筆業など幅広い活動を展開。著書多数。
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