Men's Fashion

この冬、寒さ対策は「薄手の重ね着」 蒸れずに快適

プロのコーデ

Lampa店主 遠山勇さん

2020.12.7

冷え込んでくるこの時期、ダウンジャケットやフリースは心強い相棒だ。しかし、外では快適でも、室内では「着ていると暑いが、脱いだら寒い」となってしまう場合も。そこで試したいのが、薄手のアウターやインナーの重ね着だ。脱ぎ着することで簡単に温度調節ができるほか、防水性や透湿性に優れた服を組み合わせて、さまざまな機能を効果的に取り入れられる。今回は、東京・高円寺のセレクトショップLampa(ランパ)の店主、遠山勇さんに快適でおしゃれな重ね着の秘訣を聞いた。




「スリーレイヤー」ジャケットで真冬から春先まで快適に

――効果的な重ね着による防寒対策が今回のテーマです。遠山さんもよく提案される着こなしなんだとか。

「そうですね。うちでよく薦めているのが、3枚の機能生地を掛け合わせた『スリーレイヤー』という構造のジャケットと、インナーダウンを掛け合わせたコーディネートです。真冬はもちろん、『スリーレイヤー』のジャケットは薄手のものが多いので、インナーダウンを着なければ春先まで対応できます」

――店頭での評判はどうでしょう?

「昨年あたりから注目が集まっている印象です。重ね着をする前提で、真冬でもスリーレイヤーのジャケットを買われる方がいるくらいです」

春先まで着られるスリーレイヤーのジャケットがおすすめ

――すでに実践されている人も多いのですね。

「都内で生活する場合、高価なダウンジャケットは必要ないと感じている人もいます。例えば、自宅から会社までの移動時間が数十分だとしたら、そこまで高い保温性は必要ない。それならダウンジャケットを買う予定だった10万円で、薄手のインナーダウンとスリーレイヤーのジャケットを手に入れるのも一つの手かと思います」

――幅広い季節に対応できると考えれば、確かに合理的です。初めて高機能のアウターを買う場合、最低限取り入れておきたい機能性はなんでしょう?

「透湿性だと思います。保温性があるとどうしても汗をかくので、その湿気を逃がします。あとははっ水性と防水性はあってもいいと思います。今の日本だと、突発的に雨が降るのも珍しくないですしね」