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外反母趾を防ぐには 足指ストレッチでやわらかさ保ついつまでも歩けるための健足術(14)

2020/12/14

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(写真はイメージ=PIXTA)
(写真はイメージ=PIXTA)
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女性によくみられる外反母趾(ぼし)は足指の変形や痛みを引き起こすだけでなく、体のバランスや歩く速さにも影響する。前回記事「外反母趾 親指だけでない症状、体のバランスにも響く」に引き続き、今回は「足の病院」で薦めるセルフケアや治療法を紹介する。

◇  ◇  ◇

足を専門的・総合的に治療する下北沢病院足病総合センター長の菊池恭太さんに、同病院で指導している足指ストレッチを教えてもらった。足の健康を保つのにも役立つため、外反母趾とは無縁という人にもオススメだ。

(イラスト:内山弘隆)

「まずやりたいのは、自分の両手で足指を丁寧に広げてみることです。靴を長時間履いて仕事をしていれば、それだけでも足指は閉じ気味です。足指をひとつひとつ広げましょう」

そしてその次に行いたいのは、母趾外転筋(ぼしがいてんきん)をほぐすストレッチだ。母趾外転筋は、親指をパッと開くときに働く筋肉だ。

「親指が閉じて小指の方に傾いたままだと、どんどん足指は硬直し、いざ親指を開こうと思ってもまったく動かなくなってしまいます。それを防ぐためには、自分の足の力だけで足指をパッと広げる動きを繰り返して、母趾外転筋をストレッチしていくことです」

足指のグーチョキパーやタオルギャザーも大切。

「これは足の内在筋群をほぐしたり刺激したりするために行います。足の内在筋群は5本の足指を動かすときにメインで働く筋肉です。この筋肉が硬くなっていると足指がどんどん使えなくなっていきます。それを予防するための筋肉の訓練と考えてください」

足指のグーチョキパーは、足指で順番にグーチョキパーの形を作る。チョキは親指だけ上げる形だ。

そしてタオルギャザーは椅子の前にタオルを敷いて、浅めに腰かけてから行う。

「かかとが浮かないようにして、5本の足指でタオルをギュッと握りましょう。指の付け根のMTP関節から曲げて、タオルをつかむようにしてください」

そしてタオルを少し持ち上げたら、5本の足指をパッと開いてタオルを勢いよく離す。ここまでを左右の足両方とも行ったら、アキレス腱ストレッチへ。

「アキレス腱がやわらかいと、歩行時に踏み込むとき、すねの骨がなめらかに前へ倒れるので、足の前側にかかる負担を減らすことができます。しかし、アキレス腱が硬いと、すねの骨が十分に前に倒れないため、代わりにアーチをつぶすという代償的な動きが生じてしまうのです。アキレス腱の柔軟性は、足のアーチを保つためにも必要なのです」

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