CPUによる「序列」が変わるきっかけとなるか

これまでのパソコンは、ほぼ同じ本体ながら、CPUの違いで異なるモデルが存在してきた。外観がまったく同じなのに、CPUが違うと何万円も価格が違った。それを当たり前のものとしてユーザーも受け入れてきた。

M1チップ搭載のMacBookは、そんなパソコンの売り方にも一石を投じるだろう。MacBook AirもMacBook Pro、Mac miniどれも性能はほとんど変わらないので、拡張性やディスプレーの画質、本体のスタイルなど、自分の使い方に合わせてモデルを選べるようになった。

今後は、同じ製品なのにCPUの違いだけで「松」「竹」「梅」を考える必要がなくなる。結果として安くて高速なパソコンが買えるようになる可能性が出てきた。

加えて、MacBook AirやMacBook Proは電力消費の効率が非常に良い。MacBook Airはワイヤレスインターネット接続をしながら、バッテリーで15時間、MacBook Proは同17時間駆動できるという。実際に使ってみても電池の減りは極めて少なく、iPadに近い感覚だ。さらに、iPadと同様に小さなACアダプターで充電できる。

新しいMacにテクノロジー好きが大騒ぎしている理由をかいつまんで説明した。騒ぐのも無理はないと、ご理解いただけたのではないだろうか。

市販の小さなACアダプター(30ワット)でも充電が可能だ
キーボードは従来のモデルと同じ
コネクターの数は少ないが、データ転送が高速な「Thunderbolt(サンダーボルト)」対応端子を搭載する
戸田覚
 1963年生まれのビジネス書作家。著書は150点以上に上る。パソコンなどのデジタル製品にも造詣が深く、多数の連載記事も持つ。ユーザー視点の辛口評価が好評。
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