Men's Fashion

スマートな「マスク会食」 つけ外し・置き方の正解は

できる男のスタンダード講座

できる男の会食(中) プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

2020.11.28

前回はコロナ禍での会食、中でも、突如トレンドワードとして浮上した「静かなマスク会食」での振る舞いについて考えました。「マスク会食」では、マスクをギリギリまでつけ、食事の間はマスクを外して飲食と会話を普通に行う、さらに気を使うときは清潔で大判のハンカチなどを用意し、会話のときにそれで口元をおおうようにする、という方式をおすすめしました。生活のあらゆるシーンに密着している「マスク」は、つけ方や扱い方について様々な悩みが出てきています。マスク会食におけるマスクの扱いについても考察していきましょう。(この記事の〈上〉は「『マスク会食』」のマナー ハンカチ必須、マスクは白で」、〈下〉は「マスクだけじゃない 恥をかかない会食の振る舞い」




マスク、つけ外しのタイミングは?

会食場所であるレストランでテーブルについたとき、どういったタイミングでマスクを外す、つけるのがよいでしょうか。私の考えを申し上げます。

マスクを外すタイミングは、フランス料理などでナプキンを取るタイミングと同じくらいでいいかと思います。すなわち食事がスタートするときです。

もてなす人がナプキンをとるのがスタートの合図になる(写真はイメージ)=PIXTA

食事の開始は通常ホスト/ホステスが告げることになっており、その合図が「ナプキンを取る」タイミング。ですから、ホスト/ホステスがいるときは、その人がマスクを外したときに合わせるといいでしょう。飲食がひととおり終わったタイミングでつける場合も、ホスト/ホステスがいるときは、同じようにタイミングを合わせましょう。

マスクケースはどう使うか?

マスク着用が常態化して、マスクケースを見かけることも多くなりました。多くの飲食店ではよくオリジナルのマスクケースを用意しています。これをどう使うのが正解か、内心考えてしまう人も多いと思います。

このマスクケース、もともとは食事のときに外したマスクを無造作にテーブルに置かれると、見た目にも衛生的にも好ましくないと考えた店舗側が、サービスのつもりで用意し始めたという事情もあるようです。その思いに従い、外したマスクをさりげなく入れ、食事中はあまり目につかないところに置いておくのが正解です。