Men's Fashion

「マスク会食」のマナー ハンカチ必須、マスクは白で

できる男のスタンダード講座

できる男の会食(上) プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

2020.11.27

例年のこの時期は会食やパーティーのお誘いが舞い込むものですが、新型コロナウイルス感染が再び拡大し、この冬は予定変更を余儀なくされる方も多いことでしょう。そして、経済を停滞させたくないとの政治の思惑からか、突如浮上した「静かなマスク会食」なる言葉。人数制限は必須、そのうえで、マスクをできるだけつけて会食を、という提案なのです。(この記事の〈中〉は「スマートな『マスク会食』 つけ外し・置き方の正解は」、〈下〉は「マスクだけじゃない 恥をかかない会食の振る舞い」




「そこまでして」との声もある一方、大事な会合を一律に控えたくないとの思いもあることでしょう。もしもこの時期、会食に臨むなら、「できる男」らしく、ベストな振る舞いを探っていただきたいと思います。今回は、ニューノーマルの会食について考えていきます。

「マスク会食」は必要か

私はふだん、「エグゼクティブプレゼンス」(エグゼクティブらしい威厳や格のある雰囲気や振る舞い、リーダーとしての心得)についてトレーニングやコーチングをしています。自粛期間は会食の機会がなくなったため、テーブルマナーのレッスンや食事中の振る舞いについての質問もぐっと減っていたのですが、最近、要望がまた増えてきました。中でも「マスクをどうしたらいいか困ります」という声をよく聞くようになりました。

そんな中「マスク会食」なる言葉を耳にしました。マスクをつけたまま飲食をするのは不可能ですので、その方法は次のいずれかになるでしょう。

現在、多くの人が普通に行っているのは1かと思います。これだけマスク生活が続くと、相手に断りなくマスクを外すのが感覚的にはばかられるようになったのか、「外していいですか?」などと声をかけて外すようになってきています。

2、3は何か会食用の特別なもので顔または口元を覆い、飛沫が飛散するのを防ごうという方法です。2の場合は新聞記事などでアイデア商品を見で感心はしますが、手に入れやすさも含めて、まだ現実味がないように感じます。

その点、3は清潔な大判のハンカチを持っていくだけでいいので、まだやりやすいかと思います。