こちらがキユーピーによる「王道のポテトサラダ」(写真提供:キユーピー)

日本のポテトサラダに欠かせないマヨネーズ。卵にも酢にも、日本人の口に合わせたこだわりがあったのだ。確かにフランスでよく売られているマスタード入りのマヨネーズは鼻にツンとくる酸味とほのかな辛味があり、日本のマヨネーズに慣れ親しんだ身にとってはいつも違和感を覚えている。

家でつくる際のコツも聞いてみた。同社サイト内にある「王道のポテトサラダの作り方」によると、最重要ポイントが「粗熱をとってから、マヨネーズであえること」とある。すっかり冷めてからあえてはだめなのだ。「粗熱を取った40度のジャガイモにマヨネーズを加えて混ぜ合わせた時が、ジャガイモとマヨネーズの両方の味をしっかり感じる」ということで、同社の研究成果として日本調理科学会でも発表されている。

具材については、「ニンジン・タマネギ・キュウリの王道具材に加え、ご当地ポテトサラダとして各地で様々な具材が使われています。例えば、北海道はカズノコ、茨城ではレンコン、京都ではしば漬け、沖縄ではゴーヤなど日本全国多岐に渡ります。ユニークなものでは、キムチ 、缶詰のミカン、トマトなど合わないものはありませんが、しいて合わせないほうがいい食材として挙げるとすれば、刺し身でしょうか。生臭みが立ちやすくなります。ただし、発酵させたイカの塩辛は相性が良く、ニシンの酢漬けなどもロシアのポテトサラダなどでは使われます」(森田さん)

最後に、冒頭の「ポテトサラダ論争」に対して、森田さんからコメントをいただいた。「共働き世代が増え、家事の考え方も変わってきています。ポテトサラダはどのような献立とも相性の良い万能副菜です。おいしく作るのが難しく、下ごしらえや時間など手間暇のかかるお料理です。うまくスーパーの総菜を活用するもよし、手作りでアレンジなどを楽しむもよし、その時の気分に合ったポテトサラダを選んでいただければと思います」。

パリの自宅で自作した「ポテトサラダ×塩辛」。この2つの相性は抜群

誰が作ろうと、何を入れようと、お気の召すままに。日本独自のポテトサラダ、可能性は無限大である。相性が良いという「ポテトサラダ×イカの塩辛」をパリの自宅で自作した。これ、「北海道の人がたがしょっちゅう居酒屋で食べている裏メニューです」と三国清三シェフが動画サイトで教えてくれた「じゃがいものピュレ、道産子風」。驚きのコラボレーション、本当に日本酒に合う!パリの巣ごもり生活の楽しみがまた一つ増えた。

(パリ在住ライター ユイじょり)

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