ポテサラはロシア発祥 日本で進化したおいしいワケ

日本人なら誰でも好きなポテトサラダ。日本人好みの味にどう進化?=PIXTA
日本人なら誰でも好きなポテトサラダ。日本人好みの味にどう進化?=PIXTA

ボンジュール! パリからお届けする「食の豆知識」。今回のテーマは「ポテトサラダ」。日本人の食生活に欠かせない総菜だ。家庭料理にとどまらず、外食、中食でも定番メニューの一つだろう。そんなポテトサラダをめぐって、少し前に日本中を席巻した「ポテトサラダ論争」を記憶している方も多いのではないだろうか。

きっかけは、SNS(交流サイト)に寄せられた一つの投稿だった。その内容は、「食品売り場の総菜コーナーで、総菜パックを手にした幼児連れの女性に対し、高齢の男性が『母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ』と言い放ち立ち去っていく姿を目撃した」という投稿者が、「パックを手にしてうつむいたままの女性に対して、大丈夫ですよと念じながら女性の目の前でポテトサラダを2パック買った」というものだ。

この投稿は、またたく間に拡散され、多くのメディアでも取り上げられて全国に反響を呼んだ。コメントの多くは、この発言をした高齢男性に対する落胆と非難の声、そして投稿者および幼児連れの女性に対する共感と応援の声だ。「ポテトサラダは一見簡単なようで意外に作るのが難しく、手間がかかることを分かっていない」という料理および家事の大変さに対する理解のなさ、あるべき母親像や「手作りこそ愛情、買った総菜は手抜き」という価値観の押しつけに対する非難などが寄せられた。そしてさらにその1カ月後には、冷凍ギョーザを「手抜き」と呼ぶ夫に対する妻の投稿でも同じような論争が起こり、日本社会におけるこのトピックへの関心度の高さがうかがえる。

この論争がここまで大きく発展したのは、日本人にとって、ポテトサラダが小さい頃から慣れ親しんできた、とても身近な食べものの一つとして認知されているからだろう。そのポテトサラダの起源はいかに? 日本では「ポテトサラダ」といえば、一般的にゆでてつぶしたジャガイモに野菜やハムなどの具材を合わせて、マヨネーズであえたものをいう。ということで、1925年に日本初のマヨネーズを発売し、ポテトサラダに関しても長年にわたり研究を重ねてきたキユーピーにうかがった。

発売当初の「キユーピー マヨネーズ」。当時はマヨネーズさえ一般的に知られていなかったので、整髪料(ポマード)と間違えられたこともあるとのこと(写真提供:キユーピー提供)

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