男前な工具風のトングで本格派江戸前すし

ゴトウ熔接「すしトング」(7000円)。ステンレススチール製、内側フッ素樹脂加工

一見、工具のようなこの道具は、すしのシャリを握るためのもの。新潟県燕市の金属加工専門メーカー、ゴトウ熔接のオリジナル商品「すしトング」です。

ニッパーのようなグリップを握ると中心のバネが縮み、スプーン状の中のヘッドがスライドしてシャリを包みます。すし職人の握り方の一つ、「縦握り」を再現することで、シャリの中に程よく空気の入ったソフトな食感に仕上げているのがスゴイ。シャリは約20グラムになるように設定されています。それは、実際にすし職人が握るシャリを研究して導いた数字だとか。

口にいれると、本当にすし職人が握ったようにホロホロと崩れます。そのホロホロ食感を実現するために、6回も金型を作り直して試作を重ねたそうです。

工具のような風貌ですが、オールステンレス製で煮沸消毒ができるので衛生的。分解して洗うこともできます。さらにスプーン状の部分はフッ素加工されているので、酢飯がくっつきにくくなっています。

トングを酢飯の上にかぶせてすくいあげる
グリップを2回ほど握ってからグリップを開くとシャリが完成
シャリを皿に落としてネタを載せたら江戸前寿司の完成

グリップの握りも軽めなので子供でも簡単にシャリが作れるのがいいですね。家族で、食べたい分だけ自分で握って好きな具をのせて江戸前すしを楽しみませんか。

一気に10貫のすしが完成

曙産業「とびだせ! おすし」(1500円)。ポリプロピレン製、Wエンボス加工

飯田家の定番がこれ、曙産業の「とびだせ! おすし」。名前の通り、10貫のすしがとびだすように一気に完成するんです。仕組みは簡単。押し型と型枠がセットになっています。型枠に酢飯を詰めて押し型を上から軽く押し付けてシャリを固めます。押し型を外したら、型枠にはめたままでネタをのせます。最後に、型枠を押し型の上にのせて押すと、ぽんと飛び出すようにすしが完成。そのままテーブルに出せます。

型枠に酢飯を詰める
押し型で軽く押し付ける
ネタをのせる
最後に押し型の上に型枠のままのせて完成

押しずしに近い硬さになりますが、これは子供でも簡単にできるので、一緒に作って楽しむのが我が家のすしパーティーなんです。

おもちゃのようなすし型の優れているところは、ご飯がくっつかないようにWエンボス加工されているので失敗が少ないことです。ただし、楽しくて何度も作ってしまい満腹になってしまうので注意しましょう。

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食べ終えた後も楽しさ続くアイスキャンディー型