似ているけど使いどころが違う I got itとYou got itデイビッド・セイン「間違えやすい英語・聞き手編」(76)get

相手が話した英語を誤解して受け取ってしまった。そんな体験はどなたにもあると思います。日本人向けの英語教育で豊富な経験を持つデイビッド・セインさんは「日本人が聞き手として勘違いしやすい英語表現がある」と言います。今回は「手に入れる」を意味する get の過去形である got を使った表現をご紹介したいと思います。

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今日は会社全体での会議があり、出席するユウカは大急ぎで会議の準備をしています。スティーブが手伝いを申し出てくれたので、猫の手も借りたいユウカは遠慮なくお願いをすることに。前回の会議の資料も配布することになったので、資料の手配をスティーブにお願いしたのですが……。2人の会話はすれ違ってしまいます。

それはこんな会話でした。

Steve: Are you finished preparing for today's meeting?
Yuka: Not at all. I'm trying to hurry and finish.
Steve: I'm almost finished preparing for my part.
Yuka: Oh? In that case, can you help me?
Steve: Of course.
Yuka: Can you take this projector to the meeting room?
Steve: OK! Is there anything else?
Yuka: Could you email everyone the minutes from the last meeting?
Steve: You got it!
Yuka: Hmm? Did you already send it to me?
Steve: No, I'm doing it now.
Yuka: In that case, I don't have it.
Steve: Like I said, I'm doing it now.

日本語に置き換えてみると次のようになります。

スティーブ:今日の会議の準備はできてる?
ユウカ:ええ、今大急ぎでやってるところ。
スティーブ:僕の準備はだいたい終わったよ・
ユウカ:あら、じゃあちょっと手伝いお願いできるかな?
スティーブ:もちろん大丈夫だよ。
ユウカ:このプロジェクターを会議室に運んでくれる?
スティーブ:オーケー。他には?
ユウカ:前回の会議の議事録を至急メールで送ってくれる?
スティーブ:了解だよ!
ユウカ:え? 私にもう送ってくれてたの?
スティーブ:いやまだ送ってないよ。
ユウカ:ならば私は持ってないわ。
スティーブ:だからすぐに送るよ……。

上記の会話は、これから行われる会議の準備中のユウカとそれを手伝ってくれることになったスティーブの会話です。資料をメールで送ってほしいと頼んだユウカに、スティーブは返事をしたのですが、その返事をめぐって誤解が生じてしまいました。それほど難しい単語ではなかったはずなのですが……。