BMW X4 xDrive20d 街なかも山道も、中庸にして王道

2020/12/20
2代目「X4」は、2018年に日本導入が開始された。今回試乗した「xDrive20d Mスポーツ」は、2020年6月4日にラインアップに加わったX4初のディーゼルモデル(写真:郡大二郎、以下同)
2代目「X4」は、2018年に日本導入が開始された。今回試乗した「xDrive20d Mスポーツ」は、2020年6月4日にラインアップに加わったX4初のディーゼルモデル(写真:郡大二郎、以下同)
webCG

BMWがスポーツアクティビティークーペと呼ぶ「X4」に、ディーゼルモデル「xDrive20d Mスポーツ」が追加された。スタイリッシュなクーペフォルムと最高出力190PSの2リッターディーゼルターボが織りなす、走りの印象は?

待望のディーゼルモデル

1年ほど前に「BMW X4 M」には乗ったことがある。それは「コンペティション」というグレードで、510PSのハイパワーを誇るスポーツモデルだった。今回試乗するのは新たに設定されたxDrive20dで、X4としては初のディーゼルモデル。最高出力は190PSと控えめなのだが、ディーゼルエンジンは思いのほかこの大きなクロスオーバーSUVにマッチしていて、好感の持てる仕上がりとなっていた。

X4は2018年に2代目となったが、これまでディーゼルモデルの設定がなかった。試乗車は上位グレードのMスポーツで車両本体価格が774万円。695万円のスタンダードモデルより79万円高いが、それでも以前のエントリーグレードだった「xDrive30i Mスポーツ」より64万円安い。「X3 xDrive20d Mスポーツ」との価格差はわずか29万円である。エコカー減税も適用されるので、かなりお買い得な印象だ。

1339万円のX4 Mコンペティションより565万円安いが、見た目が大きく変わるわけではない。マフラーが4本出しではなく2本出しだったり、ドアミラーの形状が異なったりするものの、違いがわかるのは詳しい人だけだろう。ちょっと気になったのは、グリル形状。内側に備えられたハの字型の補強パイプが丸見えなのだ。Mコンペティションのグリルのほうがもう少し目立たないようになっていたように思う。

トレンド最先端のクーペSUVスタイルは、やはり都市に似合う。リアに向かって強く絞り込まれていく形状は、先代モデルよりもナチュラルなラインを描く。SUVにもスポーティーさが求められるようになり、デザインははっきりと進化している。流麗なフォルムでもしっかりと後席の室内空間が確保されているのは立派だ。ただ、ドライバーの後方視界はあまりいいとは言えない。

エクステリアにおいては、「X6」譲りとなるクーペフォルムが「X4」の特徴。BMWではこうしたスタイルを「X+偶数」車名のモデルに採用し、スポーツアクティビティークーペと呼んでいる

ガラガラ音はシャットアウト

運転席に座ると体が少し右に向いてしまったのは、極太のセンタートンネルのせいだ。これはMコンペティションに乗った時も気づいたことで、当然ながらディーゼルモデルでも事情は同じである。インテリアの上質さも変わらないが、心なしかシンプルだ。ステアリングホイールを見ると、Mコンペティションにはあった「M1」「M2」と刻印された2つの赤いボタンがない。ドライブモードの設定をワンタッチで呼び出すためのものだが、どうしても必要な装備ではなかった。

注目記事
次のページ
ワインディングロードでも実力を発揮