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伝説の名店出身者たちが作るイタリアン 東京・中目黒

2020/11/30
看板メニューの一つ「マグロのラビオリ仕立て メッツァルーナ」
看板メニューの一つ「マグロのラビオリ仕立て メッツァルーナ」

トレンド感のあるカフェやレストランに昔ながらの店舗が混じる東京・目黒銀座。その一角に、2019年10月新しいスタイルの複合施設「ザ・ガーデン」がオープンした。「ザ・ガーデン」は中目黒駅から徒歩5分。マンションビルの1階と地下1階部分に、グリーンショップやブックストア、ワインショップ、トラットリア、レストランなどが展開されている。オーナーは建築・ガーデン資材メーカーであるLECの副社長・大久保圭人さん。「今まで出会ったすてきな人たちを集めたら、どれだけすてきな店になるだろう」(大久保さん)と声かけをし、集まったのは各業界で知られた達人ばかり。庭園をコンセプトにしたこの場所に、それぞれの「花」を咲かせている。

個性豊かなショップがそろう中、グルマンの注目を集めているのは伝説のイタリアン・表参道「フェリチタ」(現在は閉店)出身の武笠裕一さんがシェフを務める「ristorante scintilla (リストランテ シンティッラ)」だ。

Summary
1.中目黒に誕生した大人のためのイタリアン
2.シェフは伝説のイタリアンとも呼ばれる「フェリチタ」の元料理長
3.ワインは「自然派ワインの達人」がセレクトした充実のラインアップ

明るい色使いでナチュラルな雰囲気の1階の奥に進むと、何やら秘密めいた階段が現れる。降りていくと、がらりとイメージが異なる、まるで隠し部屋のような空間が。そこが「リストランテ シンティッラ」だ。

飲食部門を任されたのは「フェリチタ」の元総支配人で、自然派イタリアワインの伝道師とも称される永島農さん。

現在は新宿・荒木町で紹介制ワインバー「HIBANA(火花)」を経営しており、「火花」の新たな展開の意味を込めて、「シンティッラ(イタリア語で火花)」という名のレストランをオープンした。

ブルーグレーを基調にした空間

火花から立ち昇る薄煙をイメージしたというブルーグレーを基調にした空間は、家具や内装の色使いや装飾などがミニマムに抑えられている。主役である料理に五感が集中できるようにとデザインされたのだそう。

店の奥にはプライベート感いっぱいの個室も完備。個室料が別途かかるが、接待やお祝い事などに利用できそうだ。

シェフを務める武笠さんは老舗リストランテ「サバティーニ」や、トスカーナ料理メインの「ダノイ」で修業。その後、名イタリアン・シェフとして知られる岡谷文雄氏が率いる「フェリチタ」に入店し、1年半後、27歳でシェフに就任し活躍。

「『フェリチタ』が閉店してからは料理長という立場から離れて仕事をしていたので、新店の話をいただいたときは正直迷いました。けれど、自分の集大成としてもう一度頑張ってみようと思い、挑戦することを決めました」(武笠さん)。

そしてもう一つの理由が「再び、永島さんと共に働きたい」という思い。

チームワークが抜群だった「フェリチタ」。今は武笠さんを中心に、スーシェフの奥野木隆介さんを始め、当時の料理人、サービススタッフが再集結。「シンティッラ」は最高のチームでオープンしたのだ。

「モダンイタリアンではありますが、『これはイタリア料理です』と胸を張って言えるような料理を出していきたいと思っています。新しいことには積極的に挑戦しつつ、あくまでベースはイタリア郷土料理なんです」(武笠さん)

イタリアの伝統に根差した、新しい料理。気になる全貌をさっそく紹介しよう。

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