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NNT(無い内定)との向き合い方 休養や声かけ大切

人事部の視点(24)

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NIKKEI STYLE

 就職活動の学生と企業の接点である採用担当者が自身の体験や就活生へのアドバイスを語る連載「人事部の視点」。今回のテーマは、コロナ下の就活生に「今してほしいこと」。2回目は「内定ゼロ」との向き合い方が中心です(1回目は「就活生にいま考えてほしいこと 内定あってもなくても」

こんにちは。エリーパワー人事部の玉井亜以子です。前回担当した記事(「希望しない内定先に入社すべき? 氷河期世代の伝言」)では「内定はあるものの悩んでいる」という就活生へのメッセージをお伝えしました。今回は就活生の間で「NNT(無い内定)」と呼ばれる状況の学生やその周囲に向け、3つの「声」を想定して書きたいと思います。

【1】「就活しているけれど、内定がなく、活動する気がおきません」

行動しないと何も始まらないと分かっているものの、やる気が起きない。その場合は、期限を決めて、休むことをおススメします。

友よ、疲れたら休め

「友よ、疲れたら休め。彼らはそう遠くへはいきやしない」。これは大学の恩師から卒業の時に贈られた言葉です。ロシアの文豪・ツルゲーネフの言葉が下敷きのようですが、実は当時、あまりピンときませんでした。社会人になり、人事の仕事で社員のメンタルヘルス対策にも関わるうち、「休めない、後れをとってはいけない」と自分で自分を追い詰めた結果、休職してしまうケースが多いことに気がつきました。周囲は「しっかり休んで元気になってもらいたい」と思っているのに、です。

やる気が起きないときは、やる気が起きるまで休むことが大切。とかく「休む=何もしていない」と思いがちですが、「休む=静養する」と考えれば、積極的な行動です。

ただ本人は休んでいるつもりでも、周りから「ダラダラしていている」とみられてしまい、逆にストレスになる可能性もあります。「積極的に静養している」という点を理解してもらうために有効なのは(1)期限を決めて休む(2)できるだけ規則正しい生活を送る努力をする――の2点です。その姿勢があれば、周りの理解も得やすいのではないでしょうか。

もし期限までにやる気が起きない場合は「〇〇だから、〇月まで休みます」と再度、期限を切って延長してみてください。そもそもやる気が出ない状態で「頑張らないといけない」とか「きょうこそは」という意思の力に期待するのは無理があります。期限や理由を明確にしておくことで、自分自身と周りの心の負荷を減らすことが大切です。

そして「規則正しい生活」ですが、これはなかなか難しいかもしれません。毎日同じ時刻に起床するのがベストですが、それができなくても「毎日どこかで太陽の日差しを浴びる」だけで大丈夫。このように休養期間は、「これって当たり前じゃない?」と思うようなところまで行動のハードルを下げてみてください。そしてきょうのことだけ考えて「これができたからきょうのミッションは完了!」と考えることで、自然と継続できていくので安心してください(朝必ず家族にあいさつする、決めた時間に夕食をとる、でもOKです)。

栄養バランス(特にタンパク質と鉄分)のよい食事も効果的です。私自身、栄養バランスが整うとマインドも整うことを実際に体験しており、同じような効果が出る方もいると思います。それでも気持ちが変わらなかったり、当たり前のことが継続できなかったりした場合は、医師などプロに頼るのも大切ではないでしょうか。

【2】「就活しているけれど、まだ内定がない状態です。自分自身を否定されている気がします」

就活がうまくいかないと、社会から拒絶されているような気持ちに誰しもなるものです。でもそれは、あなた自身がダメだからではなく、その企業との間に距離が生じているだけのことです。ですので、自分自身を否定するのはストップして、就活の方法を見直すために、他の人の力を借りてみてください。他者の意見を聞くことで、自分では気づけなかった点を知ることができ、今後どうしたらよいかヒントが見えてくると思います。

とはいえ、他の人の力を借りると負い目を感じてしまうもの。そして相手が目上の人ならば、十分なお返しができないことのほうが普通かもしれません。そのときは「ペイフォワード」という考え方がヒントになると思います。

私がペイフォワードを知ったのは大学時代です。後輩たちによくごちそうしてくれる先輩がいたのですが、あるとき「お返しできないので心苦しい」と伝えたところ、「私たちは、先輩からしてもらったことと同じことをしているだけ。後輩からのお返しを望んでいるわけじゃない。世話になったと思ってくれたら、後輩に同じことをしてあげて。それがお返しだよ」と言われたのです。

「相手にそのまま返すだけがお返しじゃないんだ。こうやって想(おも)いをつないでいくカタチもあるんだ」と目からウロコの思いでした。そして社会人として働く中で、この考え方は、より重みを増していくようなりました。ですので、もし十分にお返しができなくても、「お返しできなかった分はペイフォワードで」という気持ちで、遠慮せず誰かの手を借りてみてください。

友への連絡に遠慮いらない

【3】「内定のない友人がいますが、連絡していいものなのか悩んでいます」

「相手のことを考えると、そっとしてあげたほうがいいかもしれない」と、あえて連絡しない方が多いかもしれません。コロナの影響で直接会うのが難しく、声を掛けづらい状況もあると思います。

私も学生のころ、就活をきっかけに疎遠になってしまった友人がいましたが、卒業後に関係が復活したかといえば、ほとんどの場合そうではありませんでした。

当時の私は「本人が連絡したいと思えるまで待とう。戻ってきてくれたときは以前と同じように接しよう」というスタンスでしたが、今振り返ると本当にそれでよかったのかなと反省することがあります。

こちらがドアを開けておくことはとても重要だけど、私のドアが開いていることを友人は知っていただろうか。私は「気持ちを伝えたつもり」で終わっていたのではないか。もしかしたら、友人は私が待っていることに気づかず、「いまさら連絡できないよな」と引け目を感じさせていたかもしれない、と。

短い物差しで見たとき、連絡しないことが優しさになることもあるけれど、長い物差しで見たとき、それが友人との距離を生み出す原因になることもある。

もし自分の就活は終わっているとしても、内定を得られず、ひとり苦しみ続けているかもしれない友人がいたら、「メッセージ」あるいは電話でもいいので、あなたの方から言葉をかけてみてください。少し勇気がいることですが、キャンパスで顔を合わせることがほとんどないコロナ下であればなおさら、その勇気が大切になっているように思います。

もしかしたら、言葉を投げかけても相手からボールが返ってこないかもしれません。それでも、あなたの気持ちは、何らかの形で相手に届くと思うのです。それがいつか友人の「ひさしぶり」を後押しすることもあります。短い言葉でいいので、ぜひ連絡してみてください。

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