皆さんこんにちは。航空会社のフジドリームエアラインズで総務人事を担当しております小山仁です。今回は現在の就活生が置かれている状況を2つのパターンに分けて考えたいと思います。
【1】内定をもらい、就職先が決まっている人へ
第1志望に内定した方、内定はあるけれど正直にいえば納得していない方など、就職先が決まっている場合でも、いろいろな方がいると思います。
現時点でベストの選択
でも、結局はご自身が決めたことです。ですから今、そういう方にお伝えしたいのは、自分の感情はともかく「その進路が自分にとって、現時点ではベストの選択肢である」とまずは信じることです。前向きに仕事をしなければ、うまくいくものもうまくいきませんからね。
そして、残りの学生生活はわずかですから、自分の思う通りに時間を使ってください。いろいろな人と向き合い、知識、文化、価値観と出合ってほしいですね。コロナ禍の中ではなかなか難しいところですが、デジタルツールも使いながら、本や映画にたくさん触れると良いと思います。
あともうひとつ。自分の友達で内定がない人がいたら、ぜひ声をかけてあげてください。アドバイスや情報を提供するのはもちろん、話を聞くだけでもいいです。必要以上に悩んでいたり、孤独を感じたりしている人が多いと思いますので。
【2】内定が一つもない人へ
焦ったり、不安に思ったり、自分を否定したり、いろいろと悩んでいると思いますが、まずは次の2つの厳然たる事実を認識してほしいと思うのです。
(2)落ち込んだり、嘆いたり、すさんだり、引きこもったりしていても、何も解決しない。
まずは(1)から解説していきます。日本には一体、企業がいくつあるかご存じですか?
総務省統計局のデータなどから推察すると、実は400万社弱が存在すると思われます。そのうち大手ナビサイトに登録している会社ですら2万~3万社もあります。
皆さんが(エントリーではなく)実際に受けた会社は、多い方でもせいぜい数十社であり、100社以上という方はまれでしょう。今年はコロナ禍の影響もあって、採用を控えた会社も少なくなかったのは事実ですが、それでも皆さんが受けた会社数は全体からみればほんの一部です。そこでぴったりの会社に出合える確率は、実はかなり低いのではないでしょうか。内定を承諾した方も、その会社が自分に合っているだろうと「思っている」だけです。本当のところは入ってみないと分かりません。
自分に合わない会社に入ったところで、長続きもしないし、不幸になるだけなので、むしろそういうことにならなくて良かったと捉えてください。