スマホ持ってテクテク散歩 アナログな出会い楽しい立川談笑

道ばたのサザンカと一緒に「自撮り」(2020年11月18日、東京都新宿区)
道ばたのサザンカと一緒に「自撮り」(2020年11月18日、東京都新宿区)

この連載で弟子の吉笑がちょっと触れてましたが、私がこの春から始めている街歩きの話をします。歩くのは住宅街や公園、幹線道路、オフィス街です。テクテクするのは基本的に朝から昼までで、快適さがわずかでも薄れてきたらすぐにやめる。だからいつも快適。わはは、当たり前だ。

雨が降ったり気が向かなかったりしたら、迷わず電車やバスに乗って帰るし、お店や神社仏閣などにいくらでも寄り道します。健康増進がもともとの目的ではありますが、運動よりあくまでも楽しさを優先する。そうやって街を歩けば、そこにはテクテク歩くスピードだからこそ見える世界が広がっています。また歩いてこそ味わえる楽しみがあります。

歩くときのスタイルは、足元だけがランニング用のスニーカーであとは普段着です。秋の今ならジーンズに薄手のブルゾンを羽織るくらい。このごろでは朝は手袋とマフラーも活躍し始めました。ラフな出勤姿といった具合です。

やたらと植物に詳しい「同伴者」

そして何よりもスマートフォン(スマホ)が欠かせません。知らない路地に入り込んでも全地球測位システム(GPS)で現在地や周辺の地図が分かる。アプリを使って移動した軌跡や距離、時間もまるごと記録できる。本当に便利ですが、便利なのはそれだけではありません。

最近の大きな楽しみのひとつは街角で見かける「花」です。これまで花なんてさほど興味はありませんでしたよ。それが、スマホの新しいツールの登場で世界が変わっちゃった。

サルスベリ(2020年7月16日、東京都中野区)=立川談笑撮影

道端に見慣れない花を見つけたとき……って、詳しくないからたいていの花は見慣れないんですがね。スマホを取り出してパシャリと撮影する。で、画面のアイコンをタッチすると別の画面が開いて、なんと花の名前を教えてくれるんです。瞬時に。あっさりと。これはすごいことです。ビバ、21世紀! もう、やたらと植物に詳しい人と一緒に歩いてる感じ。「あれは?」って聞くと「はいっ」ってすぐさま教えてくれる。

仕組みとしては、人工知能が画像の色や形の特徴を抽出してインターネット上の膨大な画像群と照らし合わせて、で、どうにかしてるんですよ。わはは。

使い始めたのは7月。街路樹にずらっとサルスベリが植わっているところがあって、見事に咲き誇っていたんです。白い花をつけるもの、鮮やかなピンクの花をつけるもの。見上げるような木の、大きく広がった枝先に小さな花が集まってこんもりと咲いている様子に目を奪われました。

思わず足を止めて撮影し、家内に送って見せるため画像の明るさなんかを調整しようといじっていた。そこで偶然その機能を知ったんです。

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